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競技かるたの取り札を中国語にするとこうなるのかっ!

鬥牌 (かるた)(竹下けんじろう 店長日記)

競技かるたマンガ『かるた』の作者である竹下けんじろう氏のブログに、『かるた』の台湾中文版コミックスの記事が書かれていました。その中に、マンガの画像が少し貼り付けてあり、取り札が中国語で描かれいているシーンがあります。そこに書かれている文字は、

漫漫長夜待,卻見有明月。

おそらくこれは、『今来むと いひしばかりに 長月の 有明の月を 待ち出でつるかな』の歌のことでしょうね。上の句と下の句の両方が2行で書かれています。日本の五七五七七の歌は、中国だと2句の五言詩になっちゃうんですね。なんか面白いです。100首全ての五言詩バージョンを見てみたいなぁ……コミックスでわざわざ書き換えられているということは、既に百人一首を五言詩に訳された一覧表が存在するのかもしれませんね。

『西大津駅』は『大津京駅』に名称変更しているからご注意を

いよいよ今週末は高校選手権ですね。僕は今年も行くわけですが、ある生徒に「何年か前のブログに『もう高校選手権に行くのはこれが最後』とか書いてませんでしたっけ?」とか言われちゃいました(笑)そんなこと書いてたっけかなぁ……

ちなみに、高校選手権に行かれる方の中で、僕に会ってみたいという方がいらっしゃいましたら、メガネをかけて右手中指に湿布を巻いているナイスガイがいたらそれが僕なので、気軽に声をかけていただけると嬉しいです。

さて、高校選手権は滋賀県の近江神宮で行われるのだが、そこに行くためにほとんどの人が利用していたのが、湖西線の『西大津駅』だろう。しかし、2008年3月15日から『大津京駅Wikipedia』に名称変更となったので、僕のように毎年近江神宮に足を運んでいる人は違和感を感じるかもしれません。乗り過ごさないようにご注意を(笑)

で、近江神宮のサイトではこの変更がしっかりと修正されているのかが気になったので近江神宮の公式サイト(携帯非対応ページ)を見てみた。ちゃんとドメインを取得しているのに、独自ドメインが使用できないホームページサービスを利用しているから、トップページへの転送としてしか利用できていないですね……なんかもったいない。

話がそれましたが、その中の『交通案内』をクリックしてみてみると、近江神宮へアクセスするための地図の画像が掲載されているのだが……あ、無理矢理修正されている(笑)もともとの画像に『西大津駅』と書かれてあるのだが、多分それを修正できなかったんでしょうね。画像の上に、無理矢理『大津京駅』の文字を重ねて誤魔化しています。だから、画像をダウンロードして見てみると『西大津駅』の文字が見えちゃうんですよねー。まぁ、よく看板などで上からシールを貼り付けて文字を修正することがあるが、それと似た感じですね(笑)

番号による札分けを行って、決まり字が固まってしまうパターン

最近の大石天狗堂社製の取り札は、札番号が左下部分に□でかこまれた状態で記入されている。だから、書かれているこの数字を利用して、試合で使用する50枚の札を合わせるために『1の位が0,2,4,6,8の札を使用する』などと言った取り決めで、札分けを行って練習する場合がある。

このとき、どのような番号を選ぶとどのような札を使用することになるかは、番号による札分け(PC用コンテンツ)をつくって調べられるようにしたのだが、今日はどのような番号を選ぶと札に偏りが出るのかをちょっと調べてみた。

【一字札がすべてある】
1の位が0,1,2,7,8
10の位が1,2,5,7,8

【大山札がすべてある】
1の位が0,1,4,5,6
10の位が1,3,5,6,7

【「た」札が全部】
1の位が3,4,5,6,9

【「こ」札が全部】
10の位が1,2,4,6,9

【「お」札が全部】
1の位が0,2,4,5,6

【「な」札が全部】
10の位が1,2,3,5,8

【「あ」札が13枚】
10の位が0,3,5と(4,6,7)のうちどれか2つ

代表的なパターンだけ調べてみました。どうやら、番号による札分けを行うと、「わ」札が全部場にある状況は作り出せないみたいですね。

ここで、また数学的な考えをしてみましょうか(笑)番号による札分けを行う場合の全パターンは、

105 × 2 = 504(通り)

なので、例えば一字札がすべてある確率は252分の1(約0.4%)となるわけです。普通に無作為に50枚を選ぶ場合は、一字札がすべてある確率は、

9343 / 10050 = 0.0062398...

より、おおよそ160分の1(約0.6%)となります。

あー、また実用的じゃない調査で時間をつぶしてしまった(笑)

愛国百人一首の決まり字を本気で覚えることにした

というわけで、愛国百人一首競技かるたの札の決まり字を本気で覚えてみることにしました。多分決まり字さえ覚えてしまえば、僕はトップクラスの愛国百人一首競技かるたプレイヤーということになるでしょう(笑)愛国百人一首競技かるたの決まり字がどのようになっているかは、過去の記事をご覧ください(2008-04-13 愛国百人一首競技かるたをしてみませんか? 参照)(2008-04-15 プリントアウト用愛国百人一首札画像 参照)。

まず、決まり字を覚える前に、パソコン用サイトのコンテンツである流しの練習を修正して、流しの練習 愛国百人一首verをつくってみた。そして、追加機能として、『札クリックで次へ進む』の状態で右クリックをすると、その札の決まり字をポップアップで教えてくれる機能を追加した。よし、これで決まり字確認のためのコンテンツの完成だー!

次に、愛国百人一首の決まり字の覚え方を考えてみることにした。小倉百人一首の場合は先人たちが語呂合わせで決まり字が覚えやすいように工夫されているのだが、愛国百人一首の場合はそれがない(知られていない)。だから、まずは語呂合わせから自分で考えてみることにした。

だけど……正直、難しすぎです。100枚中34枚が4文字以上の決まり字なので、うまい語呂合わせが出来ません。てか、13字決まりの語呂合わせってどうやるんだよ(涙)

100枚の決まり字を暗記できるのは、まだまだ先のようです。

愛国百人一首競技かるたをしてみませんか?

「百人一首」と聞くと、「小倉百人一首」を思い浮かべる人が多いと思うが、小倉百人一首の形式に習うようにして、後年様々な百人一首がつくられてきた。その中でも「愛国百人一首」は、実際にかるたとして販売され、大会も行われたことがあるということを知っている人はどれくらいいるのだろうか?

愛国百人一首は昭和十七年……戦時中の時代に、愛国の精神が表現された歌が100首選ばれた。選ばれた歌人は、柿本人麻呂や藤原定家といった小倉百人一首に選ばれている面々や、高杉晋作や徳川光圀(水戸黄門)といった有名人などが名を連ねている。歌は、「大君」「天皇」「君が代」「もののふ」「やまと」といった単語が多く見受けられ、恋歌が多い小倉百人一首とは様相が大きく変わっている。

では、この愛国百人一首で競技かるたを行った場合、決まり字がどのようになっているかを調べてみました。すると……かなり面白い結果となりました。

1枚札【む、た、に、ゆ、う、ひ】

6枚。これは普通ですね。

2枚札【は、く、し】
(はつ、はる、くもりなきつ、くもりなきみ、しき、しず)

3種類。普通だけど、いきなり6字決まりの札が出てきました。

3枚札【ふ、と、い、ま、わ、す】
(ふじ、ふみ、ふる、とお、とりの、とりは、いわ、いのちを、いのちよ、まけ、ますらおが、ますらおの、われ、わがく、わがせ、すえ、すめが、すめろ)

何か聞き慣れないような単語が出てきたぞ……

4枚札【ち】
(ちょ、ちは、ちよふ、ちより)

「ちょ」決まり!?「ちょ」と「ちよ」の聞き分けが難しそうだ(汗)

5枚札【も、や】
(もろ、もののふのう、もののふのか、もののふのた、もののふのや、やつ、やまの、やまわ、やすみししわがおおきみのお、やすみししわがおおきみのし)

はい、段々とおかしなことになってきました。「もののふの」で始まる6字決まりが4枚。そして、恐怖の13字決まりが登場。こんなに決まり字が長いと、読む方も一気に決まり字まで読まなくちゃいけないから大変そうです。

6枚札【み】
(みか、みた、みち、みわ、みやば、みやま)

これは結構普通かも。

8枚札【か】
(かえ、かき、かぎ、かぐ、かけ、かし、かた、から)

すべて2字決まりか……やりづらそうだ。

10枚札【き】
(きょ、きみを、きみがためい、きみがためは、きみがよに、きみがよわい、きみがよわち、きみがよわつ、きみがよわま、きみがよを)

うわー、「きみ」で始まる札が9枚あるぞ。ややこしくて、決まり字変化に対応できないって(汗)

12枚札【あ】
(あじ、あおう、あおぐ、あおに、あしは、あしび、あまざ、あまの、あめつ、あめの、あらた、あられ)

バランス的に、小倉百人一首の「あ札」とそこまで大差ないかも。

20枚札【お】
(おき、おく、おと、おの、おも、おおぎ、おおきみに、おおきみのた、おおきみのみことかしこみい、おおきみのみことかしこみお、おおきみのみたてとなりてし、おおきみのみたてとなりてす、おおきみのみに、おおきみのみは、おおきみのみや、おおきみわ、おおみた、おおみや、おおやまと、おおやまの)

なんじゃこりゃー!「おお」で始まる札が15枚だとっ!?決まり字が長い札ばかりで訳が分からないぞ。取れるかどうかは運次第になりそうだな……ん!?もしかして「大山札」の真の語源は、山を張って「おお」の札を取りに行くことからきてたりして……なんてことを考えちゃうくらい、取るのが難しそうだ。

次に、決まり字の長さ別で枚数を数えてみると、

  • 1字決まり …… 6枚
  • 2字決まり …… 35枚
  • 3字決まり …… 25枚
  • 4字決まり …… 4枚
  • 5字決まり …… 8枚
  • 6字決まり …… 13枚
  • 7字決まり …… 3枚
  • 13字決まり …… 6枚

決まり字が長い札が多いですねー。こうして見ると、小倉百人一首の決まり字は競技を行う上でかなりバランスが取れていると感じます。

どうですか?愛国百人一首をやってみたくなってきませんか?明日、時間があったら愛国百人一首の取り札と読み札の画像を作成してみようと思います。

【参考サイト】

何故、競技線は87cmなんだろうか?

競技かるたでは、競技線の横幅の広さは『87cm』と決められている。ルールで決められているから深く考えたことはなかったのだが、一体『87cm』という長さはどこから出てきたのだろうか?由来を全く知らない僕が推理してみようと思います。

『かるた』が『競技かるた』として成立したのは明治時代だと言われているが、当時は長さの単位として尺貫法が使用されており、『cm』というメートル法の単位は日本で一般的には使用されていなかったはずだ。

では、『87cm』を尺貫法に置き換えるとどうなるかというと、『二尺九寸(約87.9cm)』となる。うーん、ちょっと中途半端だ。変換結果が『三尺(約90.9cm)』になってくれればぴったりだったんだけどね。競技線の広さが元々『二尺九寸』と決められており、メートル法に変換されて『87cm』になったというのでは、説得力に欠ける。

だから、『二尺九寸』に関係するものでは何があるのかをネットで検索すると……あ、あった!どうやら、関東の畳が『五尺八寸 × 二尺九寸』のサイズを標準としているらしい。競技かるたで畳は不可欠な存在であることから、これはかなり関連性は高そうだ。

で、早々に推理の結論。昔は競技線の横幅はキリの良い長さである『三尺』と決められていたが、畳の短い側を競技線の横幅となるようにして試合を行うと、一寸分だけ畳から札がはみ出してしまう。だから、このときにはみ出さずにぴったり収まるように、『二尺九寸』へと競技線の広さが変更された。そして、日本でメートル法が採用されたことで『二尺九寸』の記述を『87cm』へと変換した。

うーん……推理してみたのは良いけど、当たっている自信が全然ない(汗)もし、競技線の長さが『87cm』である理由を知っている方がいらっしゃったら、ぜひお教えください!

下の句の最後の文字

競技かるたをやるときに、上の句の一字目をしっかりと集中するのは当然のことなのだが、その一字目の前に最後に聞いている音……つまり、下の句の最後の文字は何が一番多いんだろうなと気になった。まぁ、調べたところで全然役に立ちそうにないけどね(苦笑)

【下の句の最後の文字】

  • 16枚……な
  • 12枚……り
  • 11枚……ん
  • 10枚……る
  • 6枚……き、れ
  • 4枚……し、つ、に、お
  • 3枚……わ
  • 2枚……え、も、で
  • 1枚……か、く、さ、て、ね、ま、み、や、ぎ、じ、ず、ど、ば

【下の句の最後の母音】

  • 29枚……い
  • 25枚……あ
  • 16枚……う
  • 12枚……え
  • 11枚……ん
  • 7枚……お

注)『思う』は『お』として集計しました。また、これは小倉百人一首100枚での集計なので、実際に読まれる下の句の割合を求めたいのであれば、序歌(『難波津に……』の歌であれば『な』)を集計に加えて考えてください。

もし、百人秀歌が競技かるたで使われていたら

『百人秀歌』とは、『小倉百人一首』の選者である藤原定家が書き残した選歌集であり、101首の歌より構成されている。その101首のうち97首は小倉百人一首と同じ歌であり、関連性がかなり高いのだが、どちらが先に作られたかということも含め、未だに解明されていないことが多い。歴史的や文学的なことはここでは置いておいて……もし小倉百人一首ではなく、百人秀歌が競技かるたで使われていたらどのようになっていたかを考えてみたいと思います。

【小倉百人一首にあって百人秀歌に無い歌】

『うか』『ひとも』『もも』の3首。これらの札が無かったものとして考えると、『う』と『も』の札は1字決まりの札となり、『ひ札』は『ひさ』と『ひと』だけの2枚札となる。1字決まりが9枚になってしまうのか……物凄く嫌だな(汗)

【小倉百人一首に無くて百人秀歌にある歌】

  • 春日野の 下萌えわたる 草の上に つれなく見ゆる 春の淡雪
  • 紀の国の 由良の岬に 拾ふてふ たまさかにだに 逢ひ見てしがな
  • 山桜 咲きそめしより 久方の 雲居に見ゆる 滝の白糸
  • 夜もすがら 契りし事を 忘れずは こひむ涙の 色ぞゆかしき

『春日野の』の歌の決まり字は『かす』で、『か札』が一枚増加。『紀の国の』の決まり字は『きの』で、『き札』が一枚増加。ここまでは普通ですね。

『山桜』の歌の決まり字は『やまざく』で、もともとあった決まり字の『やまざ』は『やまざと』になる。『夜もすがら 契りし事を……』の歌の決まり字は『よもすがらち』で、もともとあった決まり字の『よも』は『よもすがらね』になり、『よ札』は、『よを、よのなかは、よのなかよ、よもすがらも、よもすがらち』の長い札だらけの5枚ということになる。ややこしいぞー!

【百人秀歌の決まり字】

  • [1枚札]むすめふさほせうも
  • [2枚札]つく、つき、しの、しら、ゆう、ゆら、ひさ、ひと
  • [3枚札]いまは、いまこ、いに、ちぎりき、ちぎりお、ちは
  • [4枚札]はなの、はなさ、はるの、はるす、きみがためを、きみがためは、きり、きの
  • [5枚札]みかの、みかき、みち、みせ、みよ、やまざと、やまざく、やまが、やえ、やす、よもすがらも、よもすがらち、よのなかは、よのなかよ、よを、かぜを、かぜそ、かく、かさ、かす、
  • [6枚以上の札]小倉百人一首と同じ

【百人秀歌の決まり字長さ別枚数】

  • 1字 7枚 → 9枚
  • 2字 42枚 → 40枚
  • 3字 37枚 → 34枚
  • 4字 6枚 → 8枚
  • 5字 2枚 → 2枚
  • 6字 6枚 → 8枚

1、4、6字決まりの札が増えているので、小倉百人一首よりも紛れが起きやすそうな決まり字のバランスだ。取り札の枚数が101枚とバランスが悪いことを除けば、百人秀歌であっても競技かるたをやる上ではそこまで問題がないように思える。まぁ、そこまで大きな変化がないから、わざわざやってみようとは思わないけどね。

つれなく見ゆる 春の淡雪たまさかにだに 逢ひ見てしがな雲居に見ゆる 滝の白糸こひむ涙の 色ぞゆかしき

畳のサイズ

競技かるたをしている人は、普段お世話になっている畳。様々な場所で練習や試合をしている人は自然と気が付いていると思うが、畳の大きさは統一されていない。では、どういうサイズのものがあるかをWikipediaで調べてみた。

Wikipedia

なるほど……サイズの規格が存在していないのかっ!だとすると、畳のサイズに対して相対的に競技線を測るのは危険ですね。畳の目に対して垂直方向で試合をするときに、横幅が競技線の87cmに近いため、競技線を測らずに畳縁の位置から相対的に両端の位置を決めてしまう人がいますが、畳の大きさは均一ではないということを認識し、慣れていない練習場所のときにはちゃんと87cmを測りましょう。

「いまこ」の札の秘密

9月になってもう一週間経ったわけですが、旧暦9月は「長月」と呼ばれていた。百人一首では、「長月」が含まれているこんな歌があります。

今来むと いひしばかりに 長月の 有明の月を 待ち出でつるかな

素性法師が詠んだ歌ですが、下の句が16文字になっているという困った歌です。というのも、競技かるたで使う札の文字レイアウトは基本的に3列×5行の計15文字を想定して作られているため、16文字だとあふれてしまうわけです。で、札の制作会社がこれにどのように対応しているかというと、

  1. 真ん中の列を「つきをまちい」と6文字にして詰める
  2. 左側の列を「いてつるかな」と6文字にして詰める
  3. 左側の列を「いつるかな」として、「て」の文字を省略する
  4. 左側の列を「てつるかな」として、「い」の文字を省略する

僕が実際に見たことがある札では、この4パターンが存在するようです。もし、これ以外のパターンが存在していたらご連絡ください。

七夕と小倉百人一首

今日は7月7日で七夕ですが、小倉百人一首の中には七夕に関する歌があるのを皆さんご存知でしょうか?その歌は、

鵲の 渡せる橋に 置く霜の 白きを見れば 夜ぞふけにける
中納言家持

一見すると七夕は関係ない歌のように思えますが、中国には『七夕の夜、かささぎが翼を広げて天の川に橋を架ける』という伝説があるらしいです。

この歌が詠まれたのは1000年以上前なのだが、その頃と比べると環境破壊が進み『感動できる情景』は随分少なくなっている。今、僕たちが見ている天の川は、家持たちも見ていた天の川と同じものなのかな……と思ってしまう。『天の原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に 出でし月かも』の歌を詠んだ安倍仲麿みたいな気分になるのでありました。

ちなみに、僕の七夕の願い事は『世界平和』です。別にかっこつけているわけではなく、本当にそう思っている。他の身近な願い事だと、体調不良で最近あまり元気がない両親や祖母が元気になってくれると嬉しいですね。

様々な序歌

競技かるたでは、一枚目に読まれる序歌は基本的に「難波津に……」の歌である。これは、全日本かるた協会がこの歌を指定序歌としているからであって、別にこの歌を絶対に初めに読まなければならないという訳ではない。僕が知る限り、現在次のような歌が序歌として使われている。

難波津に 咲くやこの花 冬ごもり 今を春べと 咲くやこの花
王仁 / 全日本かるた協会の指定序歌

東風吹かば にほひおこせよ 梅の花 あるじなしとて 春な忘れそ
菅原道真 / 太宰府大会での序歌

諸人を はくくむ誓 ありてこそ うみの宮には あとをたれけめ
藤原家隆 / 宇美大会での序歌

東海の 小島の磯の 白砂に 我泣き濡れて 蟹と戯る
石川啄木 / 五色百人一首の序歌

他にも色々ありそうなので、もし他に知っている方がいたらご連絡ください。一応、ワンポイントレッスンとして補足しておくと、菅原道真は「このたびは……」の歌を読んでいる菅家と同一人物であり、藤原家隆は「風そよぐ……」の歌の従二位家隆と同一人物です。ちなみに、下の句かるたの場合は序歌は存在せずに、初めに読まれた札は取れない札として、ずっと場に残り続けるらしい……

今年の太宰府大会のとき、いつものように一回戦負けして廊下でのんびりしていると、役員に対して「すみません、今日読まれていた序歌はなんという歌ですか?」と、質問してメモを取っている姿を見かけた。そのとき、他の大会でも「難波津に……」以外の札がもっと読まれるようになったら面白いのにな、と思った。

例えば、全国各地で開かれている公認・非公認大会で、それぞれご当地にまつわる独自の序歌を使用するようにする。そうすれば100首くらいあつまりそうだから、それを新たな百人一首(仮にご当地百人一首と命名)として作り出せないだろうか?このご当地百人一首を競技かるたの札にしたものをつくり、年に一回くらい全国大会を開いたら面白いのではないかと思った。決まり字のバランスが変わって、普段強い人が意外と苦戦するかもしれない(笑)

とりあえず、熊本大会での序歌を独自のものにするとしたら何がいいかな……?ちょうど、熊本大会が開かれている大慈禅寺には種田山頭火の句碑があるので、それを読むことにすればいいかも。句碑に書かれている歌は……

まったく 雲がない 笠をぬぎ
種田山頭火 / 大慈禅寺の句碑より

うわっ、短歌じゃなくて俳句だった!そういや、種田山頭火は自由律俳句で有名な俳人だった……五七五の形ですらないぞ(笑)

ビバ、大石天狗堂

小倉百人一首競技かるたで、今一番使用されているであろう大石天狗堂製の札。取り札には左下に小さく番号が書いてあるのだが、どうも小倉百人一首の番号とは違うみたいだ。気になったので、大石天狗堂さんにメールで問い合わせてみることにした。ついでに、紛失した札がある場合に個別に購入できるかどうかも尋ねてみることにした。

【以下メールより引用】
現在、発売しております標準百人一首の番号は、□でかこまれていれば一般的な順番です。
10年程前の商品でNOのみの場合は、弊社独自のNOです。
札の紛失につきましては、在庫があればサービスでお送りいたします。(送料のみ切手で返送して下さい)

なるほど……そういうことだったんですね。家にある大石天狗堂製の取り札を確認してみると、□でかこまれた数字が小倉百人一首の番号と同じになっていた。また、紛失札を送料のみで送ってくれるのは良いですね♪大量に札を購入している場合は紛失しても融通が利きますが、数組しか札を所持していない方はこのサービスを利用してはいかがでしょうか?

さて、ここで小倉百人一首の問題です

なんとなく百人一首の問題を考えてみました。歌を100首覚えている競技かるたプレイヤー向けの問題です。

百人一首の歌の中で、濁音が使われていない歌は何首あるでしょうか?

調べたら分かる問題ですが、直感で答えてみると面白いかもしれません。ちなみに、引っ掛け問題ではありません。正解はそのうちコメント欄に書き込みます。

下の句かるた

雅な気分で木札追う 留萌中部子ども会かるた大会(北海道新聞)

以前も下の句かるたの試合動画を紹介(2005-01-18 下の句かるたの動画 参照)したが、今回も下の句かるたの動画の紹介です。見ていて楽しそうな試合ですねー。どうやら『ナイスー!』の声かけは全国共通みたいだ。競技かるたと微妙に構えが違うけど、もしかして両手を使っていいルールなのかな?なんとなく、下の句かるたのルールを競技かるたと対比してまとめてみた。

- 競技かるた 下の句かるた
一首目の空札 『難波津に……』が主に使用される 100枚のうちの1枚がランダムで読まれる。ここで読まれた札は試合中取ることが出来ない
紙で出来た札に、歴史的仮名遣いが活字で書かれている 板で出来た札に、崩し字で書かれている
上の句、下の句を両方とも読む 下の句しか読まない
読み 決まり字までは同じように読む 決まり字前に分かるように、読み方を変える
対戦形式 主に、25枚vs25枚の個人戦 主に、3人vs3人の試合形式。攻め、守り、中堅と役割分担がある
開催地域 本州・四国・九州 北海道
テンション 静かに にぎやかに

多分こんな感じだと思います。間違いがあったらご指摘ください。もし下の句かるたをやる機会があったら、床を叩きまくってみたいです♪競技かるたで同じ事をやったら怒られるしね(笑)

下の句かるたの動画

一般的に、競技かるたといえば紙に文字が書かれた札を取る姿を想像するが、北海道に住んでいる人たちにとってのかるたは『木』に札を使用する。それが下の句かるただ。

ルールがかなり違うので、競技かるたの有段者が下の句かるたをやったとしてもまともに取れないはずだ。まず、書かれている文字が変体かななので何と書いてあるか読めません(涙)

そして、何より違うのが試合中の雰囲気だと思う。中村北潮の板かるたというサイトに試合中の動画が少し公開されているので、ぜひ見てみてください。久し振りに下の句かるたの試合を見たけど……やっぱりすごい(笑)