こんばんは、普段持ち歩いている赤リュックの中には、お菓子と飲み物を入れていることが多いHaRDです。
今日、第30回熊本県高校選手権予選の見学を終えた後、部員のみんなをお見送り。その後、同じく見学に来ていたメンバーと一緒に雑談をしていた。そのとき、僕は先の方のベンチに座っている女子高生に目が行った。別に一目惚れとかではありませんよ(汗)顔が判別できる距離じゃなかったしね。ただ、ものすごく疲れているような様子で一人ポツンと座っているので少し気になった。
そして、彼女から目を離してまた雑談。しばらくして、ちらっと彼女の方に視線を向けると、今度はベンチに横たわって寝ている状態だった。よほど疲れているのだろうか……それとも体調が悪いのだろうか……かなり気になり始めた。
気分が悪いのであれば話しかけた方が良いのかもしれない。しかし、このご時世。ただ単に疲れて横になっているだけだったら、声をかけるとまずいのかな……そんなことを考えながら視線を外していた。まぁ、周りにはたくさん人もいるし大丈夫だろう、と再び彼女の方に視線を向けると……
えっ!?ベンチに寝ていた彼女が、いつの間にか床で寝ている!
いやいや、一体どういう事だ!?様子を見ていると、その状態から上体を起こしてベンチに這い上がろうとしていた。しかし、力尽きたのか、また床へと寝そべった。
さすがにこれはヤバイだろ!そう感じた僕は、一緒に雑談していた医学部生に「あれって、ヤバイですよね……」と声をかけて、彼女の元へ駆け寄ってもらった。本当は、すぐさま僕が駆け寄るべきだったのかもしれないが、専門家の方が適切な対応が出来るかなと思ってね。餅は餅屋ですよ(笑)
とりあえず、彼女をベンチへと座り直させた後に状態を落ち着かせた。プライバシーのために、彼女に関しては詳しく書かないが、このときの状況を大筋を話すと「走って会場まで来たけど総文に遅刻。そして、今日は何も食べていない状態」という状態だったらしい。
そこで、僕はバックの中に入れていたお菓子と野菜ジュースを彼女に渡し、「これあげるよ」と言って手渡した。彼女は、「ありがとうございます」と感謝の言葉を述べた後に、野菜ジュースのストローに口を付け……そして、頬に一筋の涙が流れ落ちた。不意に現れた涙に、何故かもらい泣きそうになるのを我慢しながら、「僕も、たまには人の役に立てることがあるんだな……」と思った。
その後、彼女の親御さんが車で迎えに来るまでの間、一緒に雑談することになった。彼女の話は非常に興味深い内容であり、「来年は百人一首大会の合間を縫って、彼女がつくった作品を見に行きたいぞ!」という想いが募った。
おそらく、もう二度と会うことはないでしょう。だけど、数年後に彼女が成長した姿をまた見てみたいものです。「おばあちゃんに、食べ物のお礼はしっかりしなさいと言われたものですから」と言って、深々とお辞儀をして笑顔で迎えの車へと走り去っていく彼女を見ながら、なんとなくそんなことを考えたのでありました。