『ちはやと覚える百人一首』の感想
今回は、2011年11月11日に講談社より発売された『ちはやと覚える百人一首 「ちはやふる」公式和歌ガイドブック(漫画:末次由紀
、著:あんの秀子)』の感想記事を書いてみたいと思います。
この本は、競技かるたマンガ『ちはやふる
(作:末次由紀
)』のキャラクターたちが、小倉百人一首の解説をしていくという本になっています。
では、いつものように感想を書いてみたいと思います。
商品の説明
百人一首のすべて、ちはやキャラが教えます!
古典オタク・かなちゃんが百人一首をナビゲート。美麗イラストいっぱいで、百人一首が好きになる一冊。
大ヒットコミック「ちはやふる」のキャラクターたちが、百人一首を懇切解説! 百人一首の入門書としても、古典授業の副読本としても使える百人一首本の決定版!
百人一首の分類方法
百人一首本のほとんどは、歌番号順に並んでいるものがほとんどですが、この本では歌のジャンルごとに分けられて紹介されています。
- 恋の歌 43首
- 春の歌 6首
- 夏の歌 4首
- 秋の歌 16首
- 冬の歌 6首
- 旅・離別の歌 6首
- 雑の歌 19首
このような並び方になっていることによって、同じジャンルの歌を比較して読むことができます。
しかし、この並び方には欠点もあり、例えば解説中に百人一首の歌を参照するようにと歌番号が表記されている箇所があります。しかし、その番号の歌がどのページにあるのか全然分からないんですよね。目次に歌番号とページの対照表のようなものがあれば良かったのになと感じました。
読みやすい構成
百人一首は2ページで1首を紹介しているのですが、大きく分けるとこのような構成となっています。
- 『大意』→歌の意味を一言で表現
- 『どんな意味?』→歌の現代文訳
- 『教えて!かなちゃん!』→かなちゃんの分かりやすい解説
- 『千早の素朴なギモン』→千早の質問とかなちゃんの解答
- 『意訳してみて』→ちはやふるキャラによる意訳
- 『古典オタクコーナー』→古典に関する知識を学べる
- 『決まり字』→競技かるたの決まり字
- 『どんな人?』→作者の説明
- 『イラスト』→歌の意味に近いシーンをマンガから抜粋
百人一首の歌は、色んな捉え方や訳の仕方があると思うのですが、上のリストの1番から5番まで、5通りのアプローチで歌の説明をしてあり分かりやすいです。そして、マンガのシーンを全ての歌に載せることにより、百人一首に全く興味がない方でもかなり読みやすくなっています。
極端な話、百人一首の歌と、かなちゃんの説明と、イラストの3つの部分を読むだけでも楽しく読めるのではないでしょうか。
ちはやふるキャラの意訳
この本ならではのコーナーですね。ちはやふるのキャラクターたちが個性ある意訳をしてくれます。ただ、本来の歌の意味からかけ離れているものも結構あるので、マンガファン向けの意訳となっているようです。
あれ?競技かるたは……
巻末に「競技かるたのルール」というようなコーナーがあるかなと思っていたのですが、そのようなものはありませんでした。ちょっとがっかりですが、そのうちに『ちはやと覚える競技かるた』という本が出版されると期待しておきます!笑
最後に
マンガの絵が使われていることもあり、ちはやふるのコミックスを最新刊(14巻まで)を読んでいない方にとっては、あまりオススメできない本だと思います。しかし、ちはやふるを読んで「百人一首はどういうものだろう」と、ちょっとでも興味が湧いた方には物凄くオススメできる本です。
また、百人一首に興味がなくてもこの本を読むことで、古典の楽しさを知ることが出来るのではないかと思います。僕もこの本を読んで勉強してみたいと思います(笑)
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