競技かるたアニメ『ちはやふる2』第10話感想

ちはやふる2 | 日テレオンデマンド

今回の話は、コミックス12巻の67話、68話に相当するお話でした。マンガの感想は過去記事をご覧ください(第67話第68話)。

では、競技かるたアニメ『ちはやふる2』の感想を、ネタバレありで書いていきます。

第十首「むらさめの」

ストーリー|ちはやふる2|日本テレビ

瑞沢高校の2回戦の相手は、秀才ぞろいの山口美丘高校。クイズ研究会として活動する彼らの配置、戦法は独特で瑞沢高校は翻弄されるばかり。
そのころ、机君と菫は試合に出ていないがライバルチームの情報収集で一緒に戦っていた。一方、替え玉出場が発覚し新は窮地に立たされていた。

『む』の取札

山口美丘高校との対戦開始

第9話で村尾さんがパンフレットを開いているときは左開きでしたが、話の冒頭で女帝が開いているときは右開きになっていました。やはり、村尾さんのときの描写はミスだったようですね。

札のシャッフルの仕方

自陣の札をシャッフルする山口美丘高校の選手。原作の感想記事のときにも書いた通り、これは全日本かるた協会の競技規程細則に好ましくない行為だと明記されています。

暗記時間を含め、頻繁な移動や、一度に大量の移動を行なうことは好ましくない。

マンガではどのようにシャッフルしているか描かれていませんでしたが、アニメでは札を回転させるようにして大量の札を移動させています。こうやって具体的に描写されると真似する初心者が現れそうなので、出来ればマナー違反である注釈が欲しかったです……

もっとも、原作通りに話が進んでいけば、大量の札移動がマナー違反であるという描写はそのうち出てくるのですが。

実際にいた変わった選手たち

アニメから話は逸れますが、僕が高校のかるた部に所属していたときのお話です。「全国各地には色んな選手がいるから気を付けて」という話を聞いて盛り上がったことがありました。

まずは、「定規を使って幅を測る選手」です。相手陣と自陣の間は3cm、それぞれの陣の格段は1cmの幅をとるように決められていますが、ある程度の長短は誤差として許されており、畳の目を1cmとして測る場合が多いです。

しかし、部活仲間の対戦相手だった選手は、畳の目を利用することを拒否し、持参していた定規を使って几帳面に3cmと1cmを測っていたそうです。結果として、畳の目からズレている半端な場所に札が並ぶことになってしまったそうですが、なんというか几帳面な選手だったんでしょうね。

そして、そのときに話題になったもうひとつのエピソードが「毎回札を移動する選手」でした。とりあえず相手陣へと手を出して攻め、自陣にあったと気が付いたら中央付近に集めている札を全て押さえて触る。そして、毎度のように札を回転させるように大量に移動する……まさに山口美丘高校のようなスタイルの選手が実在したわけです。

今回のアニメを見て、「この動かし方は……!」と懐かしく思ってしまいました(笑)

ふくからに?

山口美丘高校の中山くんのかるたに戸惑う千早。右自陣の「ひさ」を取られます……しかし、そのときに読まれた札は「ふ」……これはおそらくミスでしょうね。相手がお手つきして喜んでいる様子がないですし、原作ではちゃんと「ふ」の札を取られる描写になっていましたから。

山口美丘高校との対戦結果

試合後に山口美丘高校との対戦結果が張り出されていますが、コミックスを読み返して比較してみると、何故かメンバーの順番が入れ替わっていたり、対戦相手の苗字が変わっていたりしました。何故なのかは謎です。

そして、読み返していて気が付いたんですが、コミックスでは何故か中山くんの名前が間違っているんですね。少なくとも初版では。

感想まとめ

コミックスだと普通に読めた回だったのですが、アニメの演出だと山口美丘高校の中山くんの変態っぷりが強調されていて面白かったです(笑)

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6 Comments

  1. た、確かに、試合後の対戦表が、「学」でなく「政道」になっている!!!

    このあたりは、2期を待つ間に何十回と読み直したのに、全然気がつかなかった!

    う~ん、流石HaRDさん。

  2. 実は登場人物全員のフルネームを完全には覚えておらず、
    感想記事を書くときに調べながら書くこともあるのですが、
    中山くんは割りと好きなキャラになったので気が付いたのかもしれません(笑)

  3. いつも楽しませて頂いています。

    HaRDさんはかるた指導者なので「大量の札移動」や「過剰なモメ」といったスレスレの行為には手厳しいんですよね。私は逆に素人で、作品の面白さ優先なので、あそこで「これはマナー違反です」なんて入ったらテンポが削がれる!という方向に心配してしまいます。

    これはただの個人的な意見なのですが、マナー違反をする選手だっているというだけだしそれを含めて物語が作られているので、あまり敏感になるのもよくないのでは…。真似する初心者がいれば指導者さんが正してあげればいいだけのこと。その役目を漫画に負わせるのは違う気がします。マナー講義用でもないですし。

    まあ最近の「犯罪を本や漫画のせいにする風潮」と重ねて私が敏感になってるだけかもしれませんので、聞き逃して下さって構いません。

  4. コメントありがとうございます。

    マンガ(アニメ)の表現上仕方がない部分があるのは分かっているので、「こう表現すべきだ」という思いで書いているのではなく、あくまでも本当はどうなのかということをこの場で感想記事という形で書いています。

    競技かるたというマイナーな競技をテーマとしていて、かなりリアルに忠実に再現していあるので、読者(視聴者)がマンガで得た知識が全て正しいと判断する可能性が高いという現状があります。
    また、「指導者さんが正してあげればいいだけのこと」とありますが、学生たちのみで練習を行う環境も多いかるた界では、それが難しい環境にあることも多いのです……

  5. 札の移動でふと思い出したのですが、小学生の時に新vs太一。

    太一がこっそり札を動かしていましたよね。あれはマナー違反というよりルール違反にはならないのですか?

    側で先生がいて、太一の母親はビデオカメラで撮影してますよね。(物的証拠)

    新は札の移動に気づいたのですが、何も言わなかったですよね。

    こういうのを公式大会でやる人がいた場合失格にはならないのですか?

  6. 競技かるたの大会は全日本かるた協会が定めた「競技規程」「競技規程細則」「競技会規程」に則って行われます。
    規程では『競技者は、持札を移動させる場合、その都度対戦者に通告しなければならない。』と明記されているので、こっそり札を移動させるのはもちろんルール違反になります。

    では、ルール違反を犯した場合はどうなるのか……
    他の一般的な競技やスポーツであれば即刻失格、相手が有利になる判定が下されることが多いと思うのですが、競技かるたにはそのような措置がありません。
    まずはルール違反に対して審判から注意があり、繰り返す場合は警告、それでも改善されない場合に反則負けと定められていて、僕は10年以上かるたをやっていますが反則負けの処分は見たことがありません。

    基本的に性善説で相手が悪いことをしない前提で競技が行われているので、個々人にマナーやモラルが求められる競技なのです。

    また、小学生の校内大会だと全日本かるた協会の競技規程ではなく、その学校独自のルールで行われることも多いので、太一の行った行為が校内大会ルールに反しているかどうかは分かりません。

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