『全日本かるた協会』と『日本かるた院本院』

京の人今日の人:「かるた始め」朗詠、鈴山葵さん/京都(毎日新聞)

1月3日に行われた『かるた始め』で読手を務められた、日本かるた院本院理事長の鈴山葵さんの取材記事です。記事中には、以下のような文面がある。

「規則があってないため、もめることも多い。札に同時に触れた場合は遠い人の勝ちなど、ルールを知ってほしい」

……なるほど。全日本かるた協会のルールでは、同時の場合には自陣の取り――つまり近い人の勝ちになるのだが、日本かるた院本院のルールの場合は逆なんですね。このルールで競技かるたを行ったら、運命戦でも自陣を取られちゃいそうで怖いですね(汗)

『日本かるた院本院』と聞いてもピンと来ない人が多いと思うので、ここで簡単に説明します。

今では、社団法人全日本かるた協会に、各都道府県で活動をしているかるた団体が参加するという形になっていますが、数十年前はかるた会も複数存在していました。詳しいことは知りませんが、方向性の違い等によるものなんでしょうかね。

そんな中、まだ全日本かるた協会が主催で名人位戦を行っていなかった頃に、初代名人位に輝いた鈴山透氏が設立したのが『日本かるた院本院』である。競技性よりも美しさや文化的側面を重要視しているようで、1月3日に毎年行われている『かるた始め』も日本かるた院本院が行っている。競技かるたが激しいスポーツ的側面を持っているにもかかわらず、和装で行うのが正しいという一般の人のイメージは、かるた始めがテレビニュースなどでも取り上げられるのも、ひとつの理由なのかもしれませんね。

ちなみに、こういった競技かるたの歴史については、Octopus's Pageの『かるたのページ』にて非常に詳しく書かれていますので、興味がある方はご覧になってみてはいかがでしょうか。

2 Comments

  1. 私、素人です。
    子供のころお正月にみんなで遊んだ百人一首を読んでみようと買って読んだ本に付いていたCDを聞いておりましたら、間の空け方が気になりました。

    すぐして よとや
    まつと しきかば
    ひとり かもねむ

    競技のための詠みということで、伝統的なものということで、野暮なことは思うまいといつも考えるのですが、何度聞いても、ここでおだやかな気持ちの流れがとぎれてしまうのです。
    「スパムとして処理」で結構です。

  2. 競技かるたの読みは、
    下の句を4秒台、余韻(最後に伸ばす音)を3秒間、次の詩を読むまでの間を1秒間、上の句を5秒台
    で読むような方針となっています。
    そして、どこで区切るかについては、出来るだけ古典文法に沿う方針となっています。

    しかし、区切りについてしっかりとした方針が定まり始めたのが十数年前からなので、それよりも以前に作成されたCDならばおかしな区切りになっているかもしれません。
    もしくは、全日本かるた協会の公認読手が読んでいないCDのどちらかだと思います。

    現在の競技かるたで読み方は、
    すぐしてよ とや
    まつとし きかば
    ひとりかも ねむ
    に統一されています。

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