Post:2008年07月30日

高校選手権での不満3【選手と外部の係わり合い】

これは、別に高校選手権に対する不満ではないのだがついでに書いておきます。あるチームの団体戦を見ているときのことだった。5番目の選手が、4番目の選手に何かを手渡していた。よく見てみると、それはいくつかの濡れタオルだった。4番目の選手は自分の分をひとつ確保すると残りを3番目の選手へと渡した。

僕はそれを見て、「なるほど……そういう手もあるのか!」と感心した。確かに、このような行為を禁止するような規定は全く明記されていませんからね。暑い中、選手たちにしっかりと集中してやってもらうために考え出された良い作戦だなと思いました。

しかし、気になったのがその濡れタオルの出所だ。次の試合で濡れタオルをチェックしてみると、試合の初めには競技場所のどこにも置かれていなかった。しかし、中盤に差し掛かった頃、そのチームと同じ高校の生徒が濡れタオルをそっと5番目に座っている選手の近くへと置いた。なるほど……そういうことだったのか!試合中に外部から渡されていたのか!

ちなみに、この行為に関しては審判から何もお咎めがありませんでした。まぁ、競技規程に何もかかれていないんだから、注意する方がおかしいと思うんだけどね。だけど、ふと思ったのが、「外部と競技者の間で物の受け渡すことは、どこまで許されるのだろう?」ということだった。

今回、濡れタオルについては審判からの注意はなかった(もしくは見て見ぬフリをした)のだが、例えば「試合のアドバイスや、札合わせについてのメモ紙」が渡された場合はどうでしょうか?多分、注意を受けちゃうよね。同じように競技規程に明記されていない行為だというのに、その場にいる審判の主観的判断で処理されちゃうわけです。競技規程が曖昧すぎるって、やっぱり嫌だなー。以前、試合中に周り置いて良いものを考えてみたのだが(2008-05-03 競技かるたの試合中に周りに置いて良いもの)、これと同じように選手と外部で受け渡しについてもルールで決めておいた方が良いのかもね。

まとめ

  • やはり、競技規程が曖昧で少なすぎるのが問題だ
  • 競技規程の不足分は、高校選手権独自のルールとして補って欲しい
  • 競技規程に明記されていないことが行われた場合、いきなり審判が注意すべきではないと思う
  • 試合中に濡れタオルを渡すってナイス作戦だよね。だけど、同じ事を他の大会でやって許されるかどうかは不明

高校選手権での不満2【みんな同時に札を並べ始めようよ】

先日の観戦記にちょこっと書いた(2008-07-26 第30回高校選手権観戦記2【団体戦編】)のだが、九州で開かれる大会の場合は、「お互いに札を25枚の札を分け合った後は、審判の号令があるまで札を表にしてはいけない」というルール(慣習)がある。大会だけではなく、普段の練習でも号令があるまでは札を並べるということをしないので、九州内でしかかるたをやったことがない人は、これが正しいかるたのルールなんだと信じているのではないだろうか。

しかし、現実は違う。むしろ、このようなことをしているのは九州だけではないだろうか?他の地域では、お互いに25枚を分け合うと各々がすぐに札を並べ始める。さて、どちらが良いのだろうか?

号令があるまで札を並べるのを待つ場合のメリットとしては、『札の組み間違い等のアクシデントがあった場合も、暗記時間に不平等が生じにくい』『選手全員が同じ暗記時間を得ることが出来る』などが挙げられる。デメリットは、ちょっとだけ時間がかかってしまうということくらいだろう。これに対し、すぐに札を並べ始める場合は……さっきの逆ですかね。時間短縮は出来るけど、公平性が失われやすい。

僕は完璧に九州の人間であるので、前者の『号令があるまで札を並べるのを待つ』というルールでやってきたし、これが良い方法だと思っているので、出来れば高校選手権でもこの慣習を取り入れて欲しいと思う。

だってさ……これを言うと色んな人から怒られそうな気がするけどさ……高校選手権では、札を100枚読むのではなくて読む札を80枚とかに意図的に減らして読んでるんでしょ?札組みが間違っているときに審判がこっそり確認しに行ったり、読手が何かの紙をチェックしながら読んでいる様子を見ると、読み札を操作しているとしか思えないんだけどね。そして、あれだけの大量の札だから、毎年変わらずに同じ札組みで試合を運営しているのだろう。だからこそ、札がちゃんと50枚あるかどうかをチェックするための時間は必要だと思う。

それに、あれだけ色んなA級選手がいるんだから、九州での『号令があるまで札を並べるのを待つ』という慣習を知っている人はたくさんいるでしょう。個人的には九州の慣習を取り入れてくれるのが一番だと思うのだが、現行のままで試合を行う場合であっても、「お互いに札を分け終わってからは、号令を待たずにすぐに並べて良いです」と大々的にアナウンスするなど、九州の高校生たちへの配慮する姿勢が欲しいですね。

まとめ

  • 九州は号令があるまで札を並べるのを待つ慣習がある、ということを理解して欲しい
  • そして、高校選手権ではそのような慣習がないことを広く知らせるべき
  • 個人的には九州の慣習は非常に良いことだと思う。競技規程としてこれを取り入れて欲しいくらいだ
  • 高校選手権では、九州での慣習を採用した方が良いと思う
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高校選手権での不満1【札は投げ渡さないで!】

さて、僕は3年連続で高校選手権を観戦してきました。その中で様々な不愉快な光景を見てきたので、色々と書いていこうと思います。それが、競技かるたを愛好するひとりの選手としての義務だと思うし、高校選手権を見ていない人たちへ現在がどのような状況なのかを伝える権利があると思うから。

ただ、今から書いていくことはあくまでも個人的見解であり、主観的な考えが多く含まれているでしょう。だから、僕の意見が正しいかどうかよりも、『教育の一環である高校選手権がこのような状態で本当に良いのか?』ということに着眼をおいて読んでいただけると幸いです。

今回はまず、『札を投げ渡す行為についての是非』について書いていこうと思います。僕の意見としては、以前も書いたように(2008-06-09 札を投げ渡すのは、礼儀としてどうなんだろう?)、札は他の選手に対して投げ渡すべきではないという意志を持っており、僕がかるたを教える場合には「札は投げて渡すんじゃない!近くにそっと置いてあげるか、直接手渡ししろ!」と強く注意しています。しかし、全国的に見ればそれは少数意見なのだなと実感させられてしまった。

思っていたよりも、競技をしている選手が札を投げ渡しているシーンを見ることは少なかった。軽く手で払って札を滑らせるようにして渡したり、ほんのちょっとだけ軽く投げ渡すといった行為くらいしか見られなかった。だが、競技かるたの有段者である大人たちが札を投げ渡している行為を見てイライラしていた。

ある団体戦のときのことだった。あるチームの監督が自分の近くまで飛んできた札を、競技者たちに向かって投げ飛ばした。そして、投げ飛ばされたその札は対戦チームの選手に当たってしまったのだ。はぁ!?何やってるの?このヘタクソが!監督が相手チームの選手にそんなことして良いわけ?故意であるなしに関係なく、すごく許せない行為でした。幸いにも札をぶつけられた当人は、それが相手チームの監督によるものだと気づいていなかったようですが、もし気づいていたとしたら精神的にかなりのダメージを負っていたのではないかと思います。僕がもし選手の立場だったら、怒りで集中できなくなっていたことでしょう。ちなみに、僕はそのシーンを見たときに怒りを抑えきれずに思わず舌打ちをしてしまいましたが、隣で観戦している人に思いっきり聞こえていたみたいです。だから、札を投げ飛ばした監督さんにも聞こえちゃったかもね。まぁ、いっか(笑)

また、審判たちがが札を投げ渡しすぎだと感じました。どこまで上から目線やねん!札を取りに行ってくれるのはありがたいのだが、その札をすぐさま競技者の方向に向かって投げ飛ばした後は、すぐにきびすを返して所定の場所へ……いや、忙しくてきついのは分かるけど、何だよその態度は。これもまた、投げるのが下手くそなもんだから、ちゃんと並んでいる札に当たって壊してしまったり、取りに来ている選手の後方に飛んでいったり……あのね、そういう行為で選手たちの精神を乱さないでくれよ。競技かるたを何年もやってるんでしょ?中立な立場であるべきの審判が、試合以外のことで一部の選手のみをイライラさせちゃダメだろーが!

それに、審判が札を投げ渡す場合は立った状態の高い位置から投げ渡すもんだから、跳ねたりして思わぬところに行ってしまったりで、競技者同士が座った上体で札を投げ渡す場合よりも危険度が増します。手元が狂って目に刺さりでもしたらどう責任を取るつもりなのでしょうか?

ちなみに、ある高校生の試合を見ているときに、払い飛ばした札を立ち上がって自分で取りに行っているのに、審判がその後方に投げ渡してしまうというシーンがあった。僕が、また下手くそな審判が投げ渡しているよ……と思いながらイライラしていると、札を取りに行っていた選手が険しい表情に変わったように見えた。ちょっとそのときの様子が気になったので、「札を投げ渡したとき、審判を睨んでなかった?」と質問すると、「いやいや……札を投げ渡してくる人は、全員睨んでましたよ!」と答えてきた。人を睨みつける行為は良くない事なので、出来ればそんな事をして欲しくはないのだが……その気持ちは良く分かるぞ!僕とおんなじじゃねーか!笑

まとめ

  • 札を大切に扱おうとする気持ちって大事なんじゃないの?
  • お互いに気持ちよくかるたができるように、札は原則手渡しで行うべき
  • 札を投げ渡されると、札を拾ってくれた相手に感謝の言葉をかけることができません
  • 札を投げ渡しているシーンを見た素人が、真似をして投げ渡してしまう(今回、そういうシーンが実際にあった)
  • 審判が札を投げ渡すんじゃねーよ!座っている相手に、立ったまま投げ渡すんじゃねーよ!
  • コントロール悪くて投げ渡すのが下手くそすぎだから、逆に試合の進行を遅らせてしまっているように感じる
  • 札を投げ渡されてイライラしても、相手を睨んだりするのは止めようね
  • 「札を絶対に投げ渡すな!」とは言わないが、高校教育の一環である高校選手権では投げ渡すべきではない!

もちろん、マナーが良くて礼儀正しい審判もいました。僕が見た札を投げ渡すような審判は少数だったのかもしれませが……あのような行為を何度も見てしまうと、すごく印象に残ってしまいます。ほとんどがボランティアで、選手たちのために貴重な休みを使って審判をしていただいている苦労は重々承知しています。しかし、審判をする方々には、単に自分の役割をこなすことだけではなく、「選手たち全員に見られている」という意識を持って行動して欲しいものです。