『難波津に……』の木簡が見つかったよ
今日、ニュースや新聞でこの話題がありました。一言で言えば、万葉歌が書かれた木簡が発見されたということです。『木簡』は、文字を書くためにつくられた木の板で、紙がまだ高価だったころに使われていた物です。
で、何故僕がこのニュースをわざわざ取り上げたのかと言うと、木簡から読み取れる歌のひとつが、競技かるたの序歌として広く用いられている『難波津に……』の歌だからだ。木簡からは、『奈迩波ツ尓(なにはつに)』『夜己能波(やこのは)』『由己(ゆご)』の文字が読み取れるらしく、ニュースでは『難波津に 咲くやこの花 冬ごもり 今は春べと 咲くやこの花』の歌が見つかった。などと報道されています。
競技かるたをやっている人は、ここで「あれっ!?」と違和感を覚えませんか?下の句の始まりが、普段みんなが聞き慣れている『今を春べと』ではなく『今は春べと』になっています。何故違うのか……これには理由があります。
文学的に正しいのは、一般的には『今は春べと』の方だとされています。しかし、このようにして読むと競技かるたではちょっとした問題が起きるわけです。何故かというと、小倉百人一首には下の句が『今はただ……』で始まる、決まり字が『いまは』歌が存在するので、間違ってしまう可能性がある。だから、敢えて『今を春べと』に変えて読まれているようです。
僕は、このちょっとした雑学を周りで競技かるたをしている人に何人か話したことがあるんですが、この話をすると高確率で「でも、『いまは』と『いまこ』が同じ陣にあったら、『いま』の時点で間違えちゃうよね」と言われます。まぁ、そこまでのフォローはできませんわ(笑)
関連記事
同じ日の記事
- 2011-05-23 団体優勝は木造高/県高校かるた選手権大会 (0)
- 2009-05-23 新しい札は気持ちが良いね (4)
- 2007-05-23 若本規夫の百人一首 (4)
- 2007-05-23 ちゃらりーん、鼻から…… (0)
- 2006-05-23 前島密・リターンズ (4)
- 2004-05-23 左ひざが痛い (0)
コメント
No comments yet.
Sorry, the comment form is closed at this time.