様々な序歌
競技かるたでは、一枚目に読まれる序歌は基本的に「難波津に……」の歌である。これは、全日本かるた協会がこの歌を指定序歌としているからであって、別にこの歌を絶対に初めに読まなければならないという訳ではない。僕が知る限り、現在次のような歌が序歌として使われている。
難波津に 咲くやこの花 冬ごもり 今を春べと 咲くやこの花
王仁 / 全日本かるた協会の指定序歌
東風吹かば にほひおこせよ 梅の花 あるじなしとて 春な忘れそ
菅原道真 / 太宰府大会での序歌
諸人を はくくむ誓 ありてこそ うみの宮には あとをたれけめ
藤原家隆 / 宇美大会での序歌
東海の 小島の磯の 白砂に 我泣き濡れて 蟹と戯る
石川啄木 / 五色百人一首の序歌
他にも色々ありそうなので、もし他に知っている方がいたらご連絡ください。一応、ワンポイントレッスンとして補足しておくと、菅原道真は「このたびは……」の歌を読んでいる菅家と同一人物であり、藤原家隆は「風そよぐ……」の歌の従二位家隆と同一人物です。ちなみに、下の句かるたの場合は序歌は存在せずに、初めに読まれた札は取れない札として、ずっと場に残り続けるらしい……
今年の太宰府大会のとき、いつものように一回戦負けして廊下でのんびりしていると、役員に対して「すみません、今日読まれていた序歌はなんという歌ですか?」と、質問してメモを取っている姿を見かけた。そのとき、他の大会でも「難波津に……」以外の札がもっと読まれるようになったら面白いのにな、と思った。
例えば、全国各地で開かれている公認・非公認大会で、それぞれご当地にまつわる独自の序歌を使用するようにする。そうすれば100首くらいあつまりそうだから、それを新たな百人一首(仮にご当地百人一首と命名)として作り出せないだろうか?このご当地百人一首を競技かるたの札にしたものをつくり、年に一回くらい全国大会を開いたら面白いのではないかと思った。決まり字のバランスが変わって、普段強い人が意外と苦戦するかもしれない(笑)
とりあえず、熊本大会での序歌を独自のものにするとしたら何がいいかな……?ちょうど、熊本大会が開かれている大慈禅寺には種田山頭火の句碑があるので、それを読むことにすればいいかも。句碑に書かれている歌は……
まったく 雲がない 笠をぬぎ
種田山頭火 / 大慈禅寺の句碑より
うわっ、短歌じゃなくて俳句だった!そういや、種田山頭火は自由律俳句で有名な俳人だった……五七五の形ですらないぞ(笑)
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12 Comments
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山頭火じゃー絶対取れませんね(笑)
かすかな記憶では「君が代」を使ったことがあるとか何とか聞いた記憶があります
まぁー最後に7・7があれば取れるからなんでもよい気はしますが
「難波津に……」の歌が指定序歌となるまでは、読手が好きな歌を読んでいたらしいですからね。
だけど、国歌斉唱拒否問題などが起きている現在では、君が代が序歌で読まれることはなさそうです(苦笑)
五七五七七の形の歌だったら、例えば7月6日の大会に、
「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日
の短歌を読むのも面白いかも(笑)
あらたしき としのはじめの はつはるの けふふるゆきの いやしけよごと
大伴家持
この歌なんぞいかがでしょうか。中学校のかるた会で使っています。(個人的に)
なるほど……恥ずかしながらあまり古典に詳しくないのですが、
調べてみると有名な歌のようですね。
似たような語句の歌がないので、競技者が惑うこともあまりなさそうですね♪
「あらたしき」の歌は、稽古始めの日に何回か読んだことがあります。立春の日には、「袖ひちてむすびし水のこほれるを春立つけふの風や解くらむ」などといった歌を序歌にすることがあります。管理人が入部する前の、熊本県の高校生大会(今の総文一次予選)でこの歌が読まれたこともありましたよ。
そういえば、鹿口センセがいつもと違う序歌を読んでるときがあったのは、この歌だったんですね♪
和歌山で先日行われた学生大会では
和歌浦(わかのうら)に 潮満ちくれば かたをなみ
あしへをさして 鶴(たづ)なきわたる
と読んでいた方がいました♪
神社で行われるのですが、鳥居をでれば目の前が和歌浦で、少しいけば片男波(かたおなみ)があるからこのうたたのだと
失礼しました…
この歌なのだとおもいます!
小野小町ゆかりの神社でしてるのに、柿本ひとまろの歌なのですよね
そういえばもうひとつ(何度もすみませんm(__)m)…
中学校の校歌が和歌だったので、校内かるた大会は、校歌を序歌としてよんでいました。
紀の川の その名ゆかしき 学舎に
清くただしく 明るく我ら
でした。
読手が大変なので「各大会独自」とかで
序歌が増えるのは勘弁してください。(^^;)
# ハンドルも増えちゃうじゃないか
公認大会ではほぼ統一されていますが、
各地の大会だと色々な序歌があるのですね。
ただ、読手目線で考えたことはありませんでした(笑)
確かに余計に気を遣うことになって大変そうですね……
和歌の浦には 山部赤人が詠んだ歌で
百人一首に 田子の浦にがあり 地元の中学校同士は姉妹校になっていまさす。