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これやこの
あれは、大学三回生の春の日だった――
サークルの練習日だったので、いつものように札を持って練習場所へと向かう。さて、今日は誰か練習に来るのだろうか。そんなことを思いながら車を走らせた。
この時期、普通のサークルであれば新歓活動を行うのであろうが、うちは特にそういう事をやっていなかった。僕に余裕がなかったというのが一番の理由だろう。
練習場に着く。誰もいない。いつものことだなと思いながら本を読み始めた。終日練習日でも誰も来ないということはザラなので、勉強道具などの時間をつぶすためのものを必ず持ってくるようにしていた。
数刻後、後輩がやってきた。実は未だに勝ったことがなく十数連敗中。惜しい試合もほとんどなく完敗状態だ。
「じゃあさっそく試合をしよっか?」と言って準備を始める。僕は取札を用意し、後輩は持ってきたノートパソコンとスピーカーをセッティング。偶数人のときは、インストールした読み上げソフトを使って試合をするようにしていた。
「よろしくお願いします」とお互いに礼をして暗記時間開始。いい加減にこの後輩に勝ちたいものだ。そして、そろそろ暗記時間2分前になろうかという頃だった。
ガチャッ!
ドアが不意に開かれたのに僕は驚いた。いつも一緒に練習をしている他大生や社会人が来る可能性もあるので、ドアが開くこと自体に驚いたわけではない。いつも使用している、入口に近いドアとは逆側のドアが開かれたことに驚いた。
瞬間的に、「いつも練習に来ている人ではない」と思った僕は、暗記を止めて開いたドアへと視線を向けた。そこには、一人の男性が立っていた。
「あの……百人一首のサークルはこちらでよろしいんでしょうか?」
イントネーションからして関西出身者だろう。そう思いながら、僕は「失礼します」と対戦相手に一礼して立ち上がった。
「そうですけど……」
百人一首という単語が出てきたということは、僕たちに用事があって来た人のようだ。とりあえず一安心して、何を言おうかと言葉を選んでいると、意外な言葉が返ってきた。
「あ、暗記時間中ですか? 一応読みも出来るんで読みましょうか?」
えっ、経験者?確かにパソコンよりも、実際の読みの方が練習になるのだが……と考えていると、後ろから声がした。
「2分前です」
後輩が暗記終了2分前を告げ、バンバンと素振りをし始めていた。マイペースだなと苦笑いしながら、僕は読み札を用意して読んでもらうことにした。
「では、いきなりで申し訳ないですけどお願いします」
札を渡して席に戻った。自己紹介もまだなのにいきなり読みかよと思いながら、僕も素振りをした。いかんいかん、集中しなきゃ――
「なにわづにー」
読み上げられた歌は、上手いというわけではなかったが聞きやすかった。大きな声で、明らかに競技かるたを知っている人の読みだった。そして――
「ありがとうございました」
今日も勝てませんでした。一体僕は何連敗するのだろうか……と思いながら、すぐに読み手へと向き直った。
「いきなり、読みをさせてしまって申し訳ありません。競技かるたをされている方なんですか?」
試合が終わってからようやくお互いに自己紹介――それが彼とのはじめての出会いでした。
この季節は色んな新しい出会いがあると思いますが、各地のかるた会、かるた部、かるたサークルにもたくさんの新しい出会いがあると良いですね。
これやこの 行くも帰るも 別れては 知るも知らぬも 逢坂の関 (蝉丸)
集中すれば、きっと勝てるはず
- 対B級 ○5 お手3
- 対B級 ×9 お手3
一試合目は……最初の5枚くらい札が読まれたときに直感しましたよ。「このままだと、束負けする!」と。相手の気持ちが入っているのが感じ取れたし、ほんの数週間前に試合したときよりも反応速度と動きが良くなっている気がした。
というわけで、とにかく集中することに力を注いだ。自分なりの呼吸法(丹田呼吸法を軽くやる感じかな)をして意識を集中させ、前半は相手が速くない札を拾えさえすれば良いかなー、くらいの気持ちで試合をした。
最初から負けた状態が続いたけど、「7-8」でようやく逆転。だけど、「よのなかは」「よのなかよ」が別れ札の状態になっていて嫌だった。相手陣から手を出すと決めている札が自陣ばかり出て苦戦していたので、「また自陣が読まれそうな気がする……」と思って、珍しく自陣から手を出してみたら今度は相手陣から読まれるという罠(笑)
何も考えない状態で、集中して読みを聞く状態を続けるというのが久々に意識的に出来たような気がする。今は技術的な部分が不調な状態だけど、せめて精神的な部分は常に好調な状態にしておきたいですわ。
二試合目は、気が付いたら「22-11」で負けていました(涙)最近は僕が勝つことが多かったけど、やっぱり良い取りしてるじゃん、とか試合中に感心している場合じゃなかったです。
これは僕の勝手な気持ちの切り替え方なんですが、序盤から中盤にかけてダブルスコアで負けている状態になったら、「相手が2枚取る間に1枚取ろう」という意識に切り替えます。そして、具体的に変えていることは……うーん、あんまり良いことはやっていないから、とりあえずここで書くのは止めておきます。たいしたことはやってないけど、知りたい人はメールで(笑)
で、そこからはなんとか気持ちを切り替えて「12-6」まで粘る。ちゃんと、相手が2枚取る間に1枚取れていました。だけど、そこから訳の分からないミスが続いてしまって終了。今考えると、2連取はさせてくれたけど3連取は全然させてくれず、なかなか僕を復活させてくれなかったなー。
試合後は、「取りが変」だの「自陣が遅い」などと指摘された。確かにそうなんだけど、今日の内容だったら取りが変じゃなくても負けていると思う。僕が弱いんじゃなくて相手が強かっただけなんだけど、それを全力で否定し続けるから困ったものだ(笑)
で、お昼休み。一試合目を試合した子にアドバイスをしていたら、その様子を二試合目に試合をしていた子が聞きに来て、それからずっとかるたの話をする事になった。2人とも真剣に話を聞いたり質問してきたりで、なんだかんだで50分くらい話していました(汗)
話をしていると、「あれ?この話は聞いたことないんだ」という事が結構あった。でも、僕が知っている事の全てをみんなの前で話すと、時間がいくらあっても足りないと思う。かるたの深い部分のお話は、興味を持って聞いてくれる人にだけ伝わればよいのかな……って気もするしね。
で、午後からは小学生たちを招き入れての源平戦。自己紹介は、小学生たちの方が気の利いたセリフを言ってました(笑)
僕も源平戦をしたんですが……相変わらず弱かったです。源平戦は競技かるたと違って、「自分が手を出してない場所を他の人がカバーする」という技が使えるので、如何に自分が取りに行くかが重要になってきます。でも、僕は払い手禁止の状態での純粋なスピードが遅くで全然取れないんですよね。
源平戦をやる度に、自分にはかるたの才能が無いんだなということを自覚させられてしまいます。ちょっと悲しくはあるけど、僕よりみんなの方が純粋な力は強いと思うよ。うん。
小学校の卒業文集
こんばんは、『爽健美茶
』を『爽健ビチャ』と表記すると、何だか美味しくなさそうだなー、とどうでも良い事を考えながら仕事をしているHaRDです。
昨日、探し物をするために部屋を片付けていると、小学生のときの卒業文集が見つかった。自己紹介などが書かれた自分のページを見てみると、『これからの目標』の欄に『楽しく生きていくこと』と書かれていた。
12年前の自分。あの頃はどういう事を『楽しい』と感じていたのだろうか。そして、今はその目標を達成できていると言えるのだろうか。
……でもそんなの関係ねぇ!とりあえず、卒業文集の『好きなタレント』の欄に『小森のおばちゃま』と書いてしまっている過去を消してしまいたいです。見るたびに、思いっきり滑っているオーラが僕のページから伝わってきます(苦笑)
[Amazon: B000FQNW9U]似顔絵削除(笑)
トップページの絵を変更した。理由は毎回自分の顔が表示されるのが嫌だったから。似顔絵を毎回見ると書き直したくなるので、トップページに表示するのはやめて自己紹介のページに移動しました。
で、新しいトップページの絵は女の子です。モデルはいません。背景を雲にしたら、256色保存できなくなったのでしょうがなくJPG保存にした。
地味に更新
自己紹介、対戦記録、百人一首検索、ドラクエ風占い、携帯用サイトを更新。
自己紹介は関西地区大学かるた連盟の100の質問を(勝手に)加えました。
対戦記録はB級時の記録を追加。
百人一首検索はスペースをたくさん入力するとおかしくなっていたのを修正。
ドラクエ風占いは熊大かるた会との差別化を図るためにちょっと修正。
携帯用サイトはgifの圧縮をMS Photo Editorで行うようにした。これでライセンス問題には引っかからない……でしょう……