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合宿に行ってきてみた
というわけで、昨日に引き続き県外で練習。福岡大学の合宿に参加してきました。車で運転して行ったのですが、朝の通勤ラッシュに巻き込まれて焦りました。
- 対B級 ○3 お手0
- 対C級 ○15 お手1
- 対A級 ×14 お手0
- 対B級 ×1 お手0
- 対B級 ×1 お手6
一試合目は、ちょっとしたハプニングがあって暗記時間中に全力疾走することになってしまい、序盤から疲れてしまいました。中盤まで相手のミスを拾うような取りばっかりだったけど、終盤でようやく気持ち良い取りが出来るような内容でした。
二試合目は団体戦。勝たなければいけない状況だったのでちょっぷりプレッシャーがありました。自分が取った札の内容が、結構ギリギリなものが多くてちょっと焦りました。
三試合目は、過去に大会であっさり負けたことがある相手と。相変わらず手が出ない……反応の早さでこちらを消されてしまうんですよね。「反応した瞬間に立ち上げる」というイメージを持つようにしたら、中盤以降は少しは払いが出るようになったけれども、別れ札がどちらが出ても取れなかったのでダメダメでした。
四試合目は、気が付いたら10枚差くらいつけられているいつものパターン。特に調子が悪いわけじゃなかったんだけど、二字札を取られる割合が多すぎたように思えました。僕は二字札が別れているときに相手陣にまず手を出すことが多いのですが、相手が聴き分けて守っているスピードに負けてしまっていました。
そして、四試合目がみんなでご飯の時間になったのですが、せっかくなので僕は引き続き練習を行うことにしました。最近は意識してお手つきしないよう心がけているのですが、4試合でお手つき合計が1回で僕にしてはメチャクチャ少ない……と思ったのは死亡フラグでしたね。
五試合目は、序盤は相手の調子が悪いのかなという雰囲気があったけど、中盤までにお手つきを重ねてしまい、気が付いたら「12-1」くらいになってしまっていました(数えていないので数値はアバウト)。そこから、なんとか運命戦に持ち込んだのですが、相手陣が4回くらい読まれたのは想定外でした。
練習後はその場にいた6人ほどで払いの練習。A級優勝するようなレベルの選手でも、特殊な練習ではなく基本を大切にした練習をしているのだなと感じました。
立場上、もっと運営に協力すべきだったのかもしれませんが、楽しく練習をさせていただきありがとうございました。
競技かるたに挑戦!~お茶の水女子大学「第63回徽音祭」
というわけで、心のエリートを養成する大学生と20代向けサイト『メンター・ダイヤモンド
』より、お茶の水女子大学百人一首同好会の取材記事です。
久しぶりに大学で練習してきた
たまには行かなきゃなということで、大学の練習に行ってきました。最近は不甲斐ない試合が多すぎるので、全国を控えた高校生たちの練習相手になるくらいの力を付けておかなきゃなということで、真面目に練習モードです。
- 対A級 ×2 お手3
- 対C級 ○12 お手1
一試合目は初めての相手だったわけですが、序盤からスッと自陣を抜かれまくって負けムード。7,8枚差くらい劣勢のまま終盤を迎えるといういつものパターン。
ちょっと「あ札」が多めだなと思ったけど、それ以外の札の意識を高めて試合をしていたら、残り5枚の時点で相手陣「つ」、自陣「あり、あさ、あきの、あきか」という状況。残りの「あ」の空札はまだ1枚ある……気がしていましたが、試合後に全部残りの歌を聞いてみたら実は「あ」決まりになっていたみたいでした。決まり字変化に対応出来てないわー。
この試合では、立てた足先が寝ないようにする構えを模索しながら試合をしていたわけですが、最終版あたりで「足の裏の接地面積を大きくすれば良い」ということを思い出しました。去年、大学の練習でそんなことやってたなとふと気が付きました。
また、試合後に取りについて話しているときに、僕は左自陣の札を取るときに、構えたときの手の角度のまま札際まで固定されている(指先が前方を向いたまま)ようなので、今度からは出札に向かって指を出すようなイメージで札を取りに行こうかなと思いました。
二試合目は、一試合目の反省を生かしてやってみたら、結構気持ち良く札が取れました。僕の取り方だと、足の裏の接地面積を大きくするのは結構大事なのかも。左自陣もいつもよりマシな取りが出来たけど、今回の構えで相手陣左下段を気持ち良く取れた札がなかったので、次回以降ちゃんと取れるのか確認しようっと。
競技かるたの詠みにおけるフォルマント周波数の特徴
Vol. 3, Research in Experimental Phonetics and Linguistics - JELS
というわけで、『筑波大学 人文社会科学研究科 文芸・言語専攻』の『実験音声学・言語学研究 第4号(2012年)』より、『競技かるたの詠みにおけるフォルマント周波数の特徴』という研究記事がPDFファイルにて公開されています。
読んでも全然内容を理解できなかったのですが、このような研究は面白いですね。
大学生たちによる競技かるた紹介動画
というわけで、大学かるた会による競技かるた紹介動画3つです。そろそろ入学シーズンになるわけですが、みなさん、進学先で競技かるたを始めてみませんか?
B-style 競技かるた(3月12日放送)
【RSWEB】立命館大学かるた会が"競技かるた"のルールや競技内容を紹介!
karuta
第58期名人位・第56期クイーン位決定戦
- 名人、クイーンとも連覇…小倉百人一首かるた : 文化 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
- NHK 大津放送局 | NHK BSプレミアム 競技かるた名人戦・クイーン戦
- 名人、女王の座めぐり激戦…小倉百人一首競技かるた:社会:スポーツ報知
- かるた女王、楠木さんが8連覇 百人一首の日本一決定戦 :日本経済新聞
- 競技かるた クイ-ンが8連覇 NHKニュース
- 競技かるた 名人は14連覇 NHKニュース
- asahi.com(朝日新聞社):名人、逆転でV14 クイーンV8 小倉百人一首かるた - 文化
- 福井勢初の名人位獲得ならず かるた決定戦 社会 福井のニュース :福井新聞
- 名人位、クイーン位決定戦~滋賀・近江神宮|MBSニュース-MBS毎日放送の動画ニュースサイト-
- かるた女王が8連覇 百人一首の日本一決定戦 - 47NEWS(よんななニュース)
- かるた女王が8連覇 百人一首の日本一決定戦/文化/社会総合/デイリースポーツonline
- かるたクイーンV8、名人は14連覇 近江神宮で決定戦 : 京都新聞
- 小倉百人一首:西郷直樹六段が名人位戦14連覇 - 毎日jp(毎日新聞)
- 中日新聞:本多さん「クイーンはすごい」 競技かるたの先輩たたえる:滋賀(CHUNICHI Web)
- asahi.com:先輩の壁に「完敗」-マイタウン滋賀
- asahi.com:かるた競技日本一、県出身の2人が連覇-マイタウン大分
- NHK 大津放送局 | NHK BSプレミアム 競技かるた名人戦・クイーン戦
というわけで、本日行われた「第58期名人位・第56期クイーン位決定戦」のニュース記事等々です。本日の結果はこのようになっています。
クイーン位決定戦
- 一回戦 勝者:クイーン 20枚差
- 二回戦 勝者:クイーン 8枚差
名人位決定戦
- 一回戦 勝者:名人 6枚差
- 二回戦 勝者:名人 6枚差
- 三回戦 勝者:挑戦者 3枚差
- 四回戦 勝者:挑戦者 7枚差
- 五回戦 勝者:名人 2枚差
今年は衛星放送での生中継がなくなりましたが、代わりにネット配信が行われたのでずっと見ていました。普段はあまりじっくりと試合を見ることがないのですが、とても勉強になりました。特に、名人位戦の第五試合目は「すごい!」と言わざるを得ない内容でした。
本日の様子は、明日(2012年1月8日)の14時から衛星放送にて放送されます。見逃した方や、今日の熱戦をもう一度見たい方はぜひご覧ください。
むすめふさほせ無し試合ふたたび
見学者が来るということで、今日は珍しく大学の練習に行って来ました。どこから練習場所に入って良いか分からないというハプニングがあったので、もしかしたらサークルに興味があって来てみたけど入口が分からずに帰った人もいるのでは……と思ってしまいました。
で、あまり試合をする気はなかったけど、(実戦形式では)試合をしたことがなかった後輩との対戦になりました。
- 対B級 ○10 お手3
試合が始まって気が付いたのは、「あれ?『むすめふさほせ』がないぞ!」ということでした。1枚もない確率は結構低いはずなのですが、2週間ほど前に体験したばかりだったので驚きでした(2011-12-10 相変わらずの自陣LOVEがるた)。
ベターな取りは少なかったけど、ベストな取りは要所要所で出ていたかなという印象。相手に取られた札を思い返すと、中途半端な場所で手が止まって動かなくなってしまったシーンが多々あった。もっと動かなきゃなー。
さて、たまには宣伝しておくか。
熊本学生百人一首同好会では、基本的に大江総合運動場の合宿施設所にて練習をしています。競技かるたに興味があれば、大学生ではなくても誰でも大歓迎ですのでぜひいらしてください。
奥深い競技かるたの世界~東京大学かるた会
というわけで、心のエリートを養成する大学生と20代向けサイト『メンター・ダイヤモンド
』より、東京大学かるた会の取材記事です。
相模女子大:カルタクイーン・渡辺さん、母校で講義
というわけで、相模女子大学で渡辺永世クイーンによる「小倉百人一首競技雑感」講座が行われたという記事です。
これやこの
あれは、大学三回生の春の日だった――
サークルの練習日だったので、いつものように札を持って練習場所へと向かう。さて、今日は誰か練習に来るのだろうか。そんなことを思いながら車を走らせた。
この時期、普通のサークルであれば新歓活動を行うのであろうが、うちは特にそういう事をやっていなかった。僕に余裕がなかったというのが一番の理由だろう。
練習場に着く。誰もいない。いつものことだなと思いながら本を読み始めた。終日練習日でも誰も来ないということはザラなので、勉強道具などの時間をつぶすためのものを必ず持ってくるようにしていた。
数刻後、後輩がやってきた。実は未だに勝ったことがなく十数連敗中。惜しい試合もほとんどなく完敗状態だ。
「じゃあさっそく試合をしよっか?」と言って準備を始める。僕は取札を用意し、後輩は持ってきたノートパソコンとスピーカーをセッティング。偶数人のときは、インストールした読み上げソフトを使って試合をするようにしていた。
「よろしくお願いします」とお互いに礼をして暗記時間開始。いい加減にこの後輩に勝ちたいものだ。そして、そろそろ暗記時間2分前になろうかという頃だった。
ガチャッ!
ドアが不意に開かれたのに僕は驚いた。いつも一緒に練習をしている他大生や社会人が来る可能性もあるので、ドアが開くこと自体に驚いたわけではない。いつも使用している、入口に近いドアとは逆側のドアが開かれたことに驚いた。
瞬間的に、「いつも練習に来ている人ではない」と思った僕は、暗記を止めて開いたドアへと視線を向けた。そこには、一人の男性が立っていた。
「あの……百人一首のサークルはこちらでよろしいんでしょうか?」
イントネーションからして関西出身者だろう。そう思いながら、僕は「失礼します」と対戦相手に一礼して立ち上がった。
「そうですけど……」
百人一首という単語が出てきたということは、僕たちに用事があって来た人のようだ。とりあえず一安心して、何を言おうかと言葉を選んでいると、意外な言葉が返ってきた。
「あ、暗記時間中ですか? 一応読みも出来るんで読みましょうか?」
えっ、経験者?確かにパソコンよりも、実際の読みの方が練習になるのだが……と考えていると、後ろから声がした。
「2分前です」
後輩が暗記終了2分前を告げ、バンバンと素振りをし始めていた。マイペースだなと苦笑いしながら、僕は読み札を用意して読んでもらうことにした。
「では、いきなりで申し訳ないですけどお願いします」
札を渡して席に戻った。自己紹介もまだなのにいきなり読みかよと思いながら、僕も素振りをした。いかんいかん、集中しなきゃ――
「なにわづにー」
読み上げられた歌は、上手いというわけではなかったが聞きやすかった。大きな声で、明らかに競技かるたを知っている人の読みだった。そして――
「ありがとうございました」
今日も勝てませんでした。一体僕は何連敗するのだろうか……と思いながら、すぐに読み手へと向き直った。
「いきなり、読みをさせてしまって申し訳ありません。競技かるたをされている方なんですか?」
試合が終わってからようやくお互いに自己紹介――それが彼とのはじめての出会いでした。
この季節は色んな新しい出会いがあると思いますが、各地のかるた会、かるた部、かるたサークルにもたくさんの新しい出会いがあると良いですね。
これやこの 行くも帰るも 別れては 知るも知らぬも 逢坂の関 (蝉丸)
同志社女子大学で『百人一首とかるた』の講義が行われます
というわけで、2010年11月7日(日)に同志社女子大学で行われる『ホームカミングデー2010』についての記事です。
【開催日】2010年11月7日(日) 10:00~16:00
【場所】京田辺キャンパス
【主催】同志社女子大学・同志社女子大学同窓会≪Vineの会≫
【対象】卒業生・在学生・一般
この中で『百人一首とかるた』という演題の講義が行われます。
【時間】13:00~13:45
【講師】吉海直人教授(表象文化学部日本語日本文学科)
【演題】百人一首とかるた
また、かるたのコレクションの展示や、講義後に競技かるた同好会によるかるた競技の実演が行われます。かるたの体験も出来るそうなので、百人一首や競技かるたに興味がある方はぜひご参加ください。
競技かるた永世クイーン:相模原の母校で講演
九州大学百人一首愛好会の取材記事
九州大学の広報誌『九大広報61号(平成21年1月発行)』に、九州大学百人一首愛好会の取材記事が掲載されていました。内容は、公開されているpdfファイルより閲覧できます。
先日の練習ではお世話になりました。今後ともよろしくお願いいたします。
てめえらの髪は何色だーっ!
こんばんは、無造作ヘアーのHaRDです。整髪料はもったいないので使いませんわ(笑)
先日、宗像大会に行ったときのことだった。同い年のA級選手が生徒たちに向かって、「知ってる?この人、昔金髪だったんだよ。で、黒い髪が生えてきて中途半端な金髪になって……」といったことを吹き込んでいた。その話を聞きながら、確かにそうだったなぁ……と大学時代を思い出した。
僕が髪の毛を染めたのは、大学1年の初夏くらいだったかな?某ディスカウントショップで目にとまったブリーチが安かったので、なんとなく思いつきで購入。家族に反対されつつも脱色することにしてみた。周りの評判は良かったのか悪かったのかは不明だが、僕は眉毛が結構濃いので、「ついでに眉毛も染めろよ!」というツッコミはよく受けてましたね(笑)
脱色したのは2回か3回くらいだったかな……基本的に倹約家で面倒くさがり屋なところがあるので、髪の毛に黒が目立ち始めても結構放置していました。
今ではコーチとなっているK本高校に初めて練習に行ったのも、そんな中途半端な金髪のときだったかな。初めて練習に行ったときは、最後にみんなの前で言うアドバイスが全く思いつかず、「かるたを楽しみましょー!」くらいしか言ってないんだよね(汗)そして、2回目に練習に行ったときには、「掃除をしたら、たいぞーさんの金髪が落ちてましたよ」と言われたのを覚えている。懐かしいなぁ……
今とは違う僕の姿……自分でも思い出せないので写真を探してみたのだが、全然見つかりません。確かに、あまり写真に写りたがらなかったから、ほとんど残っていないのは知っている。だけど、大学選手権のときの写真や、プリクラが何枚かあったはずなんだけどなぁ……まぁ、いっか。特に面白いものでもないし、あのときの姿は心の奥底に封印しておきましょうかね(笑)
ちなみに、髪を染めたり脱色したりするのはおすすめしません。一度はやってみたい気持ちはよーく分かるけどね。明らかに髪が傷んでました。髪を染めるのは、白髪が目立ち始めたときだけで十分な気がします(笑)
しゅっぱつしんこー
こんばんは、高校生のときにバスに立って乗っていると、知らない高校生に席を譲られたことがあるHaRDです。国公立の二次試験の季節になると、このときの出来事を思い出します。
あれは、僕が高校3年生の頃だった。某大学の前期二次試験を受けた後、バスに乗って帰ろうと思っていると、キャンパス内に受験者を乗せるための臨時バスが停まっているのに気がついた。どうやら、僕の家の方向へと行くバスのようだったので乗車したのだが、あいにく満車であり、僕はバスの一番前方に立って乗車することになった。そして、発車。
100メートル程進んだときだった。左側の一人掛け座席に座っている男性が僕の方を向いて話しかけてきた。「あの……どうぞ座ってください」
……いや、意味分かんないから!
制服を着た、どう見ても同学年の男性に、何故席を譲られなければならないのだ!?僕は座りたいオーラは出してないぞ!重い荷物を持っているわけでもないし、試験の調子も別に悪くなかったから悲壮な顔はしていないはず。譲られる意味が分からなかったので、とりあえず断ることにした。
「いや、別に良いですよ」「まぁまぁ……俺はすぐ降りるから」
……うーん、うまく断れんかった。結局僕が席に座って、彼は僕に代わって立って乗車することになった。まさか、この年で席を譲られることになるとはね。そんなことを考えながら外の景色を眺めて過ごした。
そして、そのバスの終点へと着いた。席から立ち上がりお金を払って下車。そのときにちらっと車内の様子を伺うと……あれ!?さっき僕が席を譲った彼がまだ車内にいるぞ(汗)すぐ降りるんじゃなかったのかー!!訳が分からず怖くなった僕は、走ってその場を立ち去った。彼は何がしたかったんだろう……今考えても謎だ。というか、考えると怖い(笑)
僕と大山札 その2
僕が大山札の定位置を全て上段中央にするようになって、色々とこの配置の利点が見えてきた。
- 別れ札のときに、相手陣を攻めてから戻りやすい(その分相手も攻めやすいけど……)
- 別れ札のときに、自陣を囲ってから相手陣を攻めやすい(相手に先に囲われるリスクも高いけど……)
- 相手が必要以上に大山札を意識してしまうことがある
- 僕はもともと苦手な札なので、あっさり取られてもダメージが低い
- 自陣の札の多さやバランスに拘らず、置く場所が変化しない
確かに、どれも絶対的な利点ではないのだが、今まで全然大山札が取れていなかった僕から見れば、相対的にかなりの利点であった。
その後、僕は高校を卒業して大学になってかるたを続けたのだが、ある日のかるた合宿で試合が終わった後に、対戦相手の方に「大山札は全部上段の真ん中に置いてるの?」と聞かれた。「そうですけど……」と答えると、「『きみがため』は、他の大山札と性質が違うから場所を変えたほうが良いんじゃないかな」と提案された。
その意味が瞬時には理解できなかったので、どういうことなのかとたずねると、『あさぼらけ』は16枚ある『あ札』の中の2枚、『わたのはら』は7枚ある『わ札』の中の2枚であり、一音目が読まれた瞬間に大山札へと反応することは少ない。しかし、『きみがため』は3枚ある『き札』の中の2枚であるため、一音目で反応されやすい上に、一音目で取る事も多い。
言われて見れば最もな話であり、おそらく試合を重ねていくうちに感覚的には理解していたことなのだが、僕はそれを意識的には理解しておらず、大山札はどれも同じような意識でとらえていたように思える。
普段は、どんなに強い人から受けたアドバイスであっても、自分が納得しなければ全く実践しようとは思わないのだが、このときはすぐにそのアドバイスを実践することにした。そして、『きみがため』の新しい定位置は右中段の一番外側。理由は、『きり』の札がその場所であったために『き札』があっても違和感がなかったということと、一番端に置くことにより札の場所を変動させないようにしたい、ということがあった。
そして、『きみがため』の囲い方は、今まで前方に手を出して囲っていたのを、右側に手を出して囲うように変化させただけ。ただ、普通に囲うと札の上側から入られやすくなってしまうので、札の上側が見えないように囲う。そして、このように端の札に対して、指先を触れるようにして囲うやり方には利点があり、相手が出札に触らずに札押しで払ってくるような場合に、競技線から出札が完全に出てしまう前に、囲っている手に出札が触れるので、相手の取りにならずに自分の取りになる……ということも、この合宿のときに学んだ。
このようにして、僕の大山札の定位置は『上段中央』と『右中段端』へと決まったのであった。しかし、まだ話はこれで終わりではなく、僕が大山札を語る上で忘れることの出来ない試合があるんですよね……
<つづく>
