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第32回宮崎大会
というわけで、今年も宮崎大会に行ってきました。
- 一回戦 ○3 お手2
- 二回戦 ×11 お手1
一回戦は、相手のミスなどもあって中盤で10枚差くらいついて勝っている状態だったのですが……じわじわと枚数差を詰められていって、「ひ」で自陣の「は」を払ってお手つきして、負けそうな雰囲気でなんとか勝った感じでした。
二週間ほど前に最後に練習したときは、空振りだらけでダメダメな取りだったのですが、動画などでA級選手の取り方を見てイメトレして大会当日に少し取り方を変えてみました。一度も素振りをしないまま取り方を変えるという無謀なことをしたのですが、大幅に変えたわけではなく微調整だったので上手くいった気がしました。
二試合目は、相手に気持ち良く取らせてしまったかなという試合展開でした。相手が取ったらノッてしまいそうな札を中盤までに取られすぎました(実際にノッたのかどうかは知りませんが)。
そして、最近の僕の悪い癖で、中盤である程度差がつき始めたときに、そのままズルズルと大量枚数差で負けてしまうというものが、今回も発生してしまいました。暗記の具合が知らず知らずのうちに変わってしまっているのか、精神面が弱くなってしまっているのか、いい加減に切り分けを行って治していきたいです。
久しぶりにひざが痛い
- 対C級 ×4 お手1
- 対B級 ×13 お手5
- 対B級 ×2 お手8
- 対B級 ○8 お手3
2日連続で朝からの練習となったわけですが、久しぶりに試合中にひざが痛かったです。構えると右ひざが痛かったので、タオルを何重かに折って敷いてから試合をすることにしました。また、軽く素振りをしただけで右手が痛んだので、昨日・今日の試合会場の畳が硬かったのかもしれません。
一試合目は、ひざが痛くて途中から構えを変えるなど、集中力に欠いた試合をしてしまいました。申し訳ない。
二試合目は、恥ずべきダメな試合をしてしまいました。復活ポイントを与えてくれなかったのもあるんだろうけど、ダラダラとして自分自身に負けていました。疲れてるとか眠いとかひざが痛いとか、どこかでそういう言い訳の気持ちが試合中に出ていたと思います。反省。
三試合目は、先ほどの反省を生かして、とにかく身体を動かして無理矢理試合に集中するようにしました。序盤は暗記が不徹底で、前の試合の場所を払うなどをやらかしていましたが、自分自身には負けてなかったので良しとします。ただ、団体戦で勝利して気が抜けて、その後ボロボロになったのはダメだったなー。
四試合目は、キツかったけど無理矢理体を動かして頑張りました。終盤の中途半端な取りは相変わらずだったけど。
今日は、H音に対する反応がダメダメでした。妙に反応しすぎて全然違うところに手を出して申し訳なかったです。
九州合同合宿 in 熊本
- 対D級 ○13 お手3
- 対B級 ○15 お手5
- 読み
- 対D級 ○3 お手3
- 対A級 ×2 お手1
- 対A級 ×5 お手1
というわけで、大学生主催の合宿に1日目だけ参加して来ました。いつもと違うメンバーたちと一緒に練習できて楽しかったです。
三試合目は意図的に早く読んだのですが、相変わらず安定しない読みで申し訳ないです。余韻や間は練習で安定するのかもしれませんが、僕の場合は声質も安定しないのでどうしたものやら。
四試合目、五試合目は、どちらもちょっぴりリードする試合展開だったのですが、後半に精彩を欠いて逆転されるというパターン。勝っているときに妙に保守的な戦術になってしまうのは悪い癖です。
最近安定していない構えを安定させようというのが、合宿での僕の目標のひとつでした。先月から少しずつ変えているのですが(2013-06-09 構えをちょっぴりV字形にしてみた)、だいたいこんな感じに落ち着きました。
- 相手陣右への素振りは札際までではなく軽く畳に触れるまでをワンセット
- 相手陣左への素振りは肩から払う(実際に払うときは違う)
- 余韻と間で自分のリズムを作る
- 競技線からひざまで5,6センチ
- 左手親指の位置が札の1枚目と2枚目の間で三角形を作る
- 足はV字形で構えるけど足先はくっ付けずに少し離す
数年前にV字形で構えていた頃は、ひざを中心に回転して取り過ぎる癖が出やすかったこともあり、平行形にして前方への体重移動を意識するようにしたのですが、筋力低下などもあってか最近は全然相手陣が取れなくなっちゃっていたんですよね。
そこで、気分転換にちょっと足先を内側にして構えたところ、払うときに壁となる足の角度が変わって、斜め前方向への体重移動がやりやすくなった気がします。ただ、逆にやりにくくなった場所も出てきていると思うので、しばらく試してみようかと思います。
5試合練習しての個人的備忘録
- 対B級 ×2 お手4
- 対B級 ○5 お手3
- 対C級 ○2 お手2
- 対C級 ×1 お手3
- 対B級 ×2 お手3
というわけで、5試合団体戦をやってきたわけですが、枚数差の少ない試合ばっかりだったなー。あまり試合内容を覚えていないので、今回は自分がやっていたことを備忘録として書いておきます。だから、読んでもあまり面白くないと思います(笑)
左自陣について
苦手なゾーンだけど、全然取れなかった絶望的な状態からは脱した気がする。左自陣は以前から色んな取り方を試していて、結局は自分の理想の取り方での練習量が少なく、身体に覚えこまされていないんだと思う。最近の癖だと手首を返し過ぎ。それに加えて、試合中に暗記・素振りの量が無意識のうちに一番少なくなっている。対処方法としては、
- 手のひらで押さえるようなイメージの素振り
- 左自陣を見るタイミングを作り出す
- 左自陣の札を意図的に増やす
ということをやっているので、少しずつ取れるようになっていけば良いなー。
別れ札について
相手陣から行くのが一般的ですが、最初に自陣から行くのをお試し中。ただし、同じ側にある別れ札限定。暗記の優先度が変わってしまうせいか、今回はこの取り方をしようとしたせいでのお手つきが何回かあった。
構えについて
5試合目は暗記がボロボロだったことなどがあり、途中から構えを変えて試合をしてみた。右ひざを下げる構えをする選手が多いのですが、僕の場合は左ひざの方を下げる構えにすることが多いです。
右ひざは真っ直ぐ競技線に近づけて足先を立てる。左ひざは少し下げて開き気味で足先は寝せる。左手を左ひざにくっつけるような形で置いて体重をかける。数年前に左ひざを痛めていたときの構えにアレンジを加えたものです。思ったよりも取りやすかったので、またメインの構え方を変えようかと考え中……
暑いからかるたしたくない病
大学の練習に行ってきてみた。
- 対C級 ×4 お手4
- 対A級 ×4 お手2
- 対A級 ×6 お手3
- 対A級 ×16 お手3
一試合目は、序盤で相手の早いゾーンが分かったので、そこを取りたいなという気分で試合していたのに全然取れないというね。終盤にダブるしで集中力散漫すぎ。
二試合目は、前回試合したときよりかはマトモだったかも。取りたい札を取れていたけど、大事なところで集中力が切れて全く動けない札があったり、そもそも15分間で50枚覚えきれていなかったりと、やはり集中力がなくてダメだった。
三試合目は、ただでさえクーラーがなくて風通しがほとんどない練習場なのに、突然の雷雨で窓を閉めきっての試合。久しぶりにこんなに暑い環境で試合をしました。一首読まれる毎に汗を拭いていたら、スポーツタオルは雑巾絞りが出来るほど(実際に絞れた)の重さになり、疲れに負けて素振りや暗記を怠けてしまった。大事なところでお手連発、攻めようと思っていた札が守りに入った途端に次々に読まれて取れず、反省点の多い試合でした。
四試合目はノーコメント。疲れた。
今日は暑さにやられてしまった感じでしたが、それは相手も全く同じ状況なわけで、それによって暗記や集中力を削がれているようじゃダメですね。ダラダラやるくらいなら最初から試合をやるべきじゃないし、せっかく試合をしているのだからその試合に力を注ぎ続けるべきなのに。技術的な弱さよりも、体力的・精神的な弱さを認識せざるを得ない一日でした。
でも、色々と刺激を受けた一日だったので、また頑張ろうという気持ちが湧いてきて、練習に行って良かったです。
最大集中状態を目指して
- 対B級 ×6 お手5
- 対B級 ○5 お手1
- 対C級 ○11 お手3
- 対B級 ○7 お手3
- 対B級 ○12 お手0
一試合目は、やりづらい試合だった。試合後に僕からは何を言わずに感想等を聞いてみると、前回対戦したときのアトバイスを意識して試合をしたようだった。実は、ちゃんと実践するのか試す配置にして勝負を仕掛けたんだけど、相手の取りの方が上でした。今日みたいな試合をされちゃうと僕は負け続けるんで、次は戦術を変えなきゃなぁ……
二試合目は、左中段に札が10枚並ぶという状態になってしまった。右中段、右下段、左下段は8枚以上札が並ぶとキツイんだけど、左中段は案外大丈夫だった。まぁ、左中段の10枚目はむしろ右中段なんですけどね(笑)
三試合目は、それまでの試合で空振りが多いのが気になっていたので、構えるときの右手の形を変えてみることにした。いつの間にか、自分が思っているよりも手首の位置が高くなってしまっていたので、低くして微調整。ミスが減った気がするのでしばらくはこれでやろう。
四試合目は、油断したというわけではないんだけど、終盤に全然取れなかった。詰めが甘いのは相変わらず。
五試合目は、久々に良い試合が出来たと思う。全力でやろうと思って全力を出せるのは僕にしては珍しい。五試合目ともなると暗記も体力もキツイんだけど、練習だとそれまでの悪かった点を修正しながら試合ができるというメリットがある。
構えを変えたり暗記の具合を微調整。じっとしてると取りもおとなしくなる気がしたので、リズムを取るなどして体を動かす時間帯を多くした(素振りを多くしたわけではない)。結果として、僕が理想とする最大集中状態のような形で長時間試合ができ、相手には悪いけど気持よく取らせてもらいました。
でも、こういう試合をすると物凄く疲れるわけで、試合終了後は軽く手が震えて動きたくないくらいでした。本当は、これくらい集中した試合を毎試合やるべなんだろうけどなかなか出来ません……かるたは難しいわー。
競技かるたアニメ『ちはやふる』第2話感想
競技かるた小説『恋する百人一首』の感想
2011年9月に『恋する百人一首(著:内海準二)』という小説が発売されました。どうやら競技かるた部を舞台とした話になっているようなので、購入して読んでみることにしました。ちょっと高かったんでためらいましたけどね(笑)
では、せっかくなのでネタバレありで感想を書いてみたいと思います。出来るだけ話の重要な部分は書かないつもりですが、大まかな話の流れやおかしな点について書いていこうと思います。
試合すると汗ダラダラの季節になってまいりました
- 対C級 ○4 お手2
- 対B級 ○1 お手2
- 対B級 ×7 お手5
- 対A級 ○5 お手3
- 対A級 ○1 お手5
- 対B級 ×8 お手3
一試合目は、試合中の暗記を頑張ることが一番の課題だったのにあまり出来てなかったなー。別れ札や左右に分けてある札では、ことごとく僕が手を出した方が出てくれていた感じで申し訳ない気分だった。この試合では、場に一枚しかない「お札」の「おぐ」があったのだが、「お」の空札が5枚読まれたときに全部勢い良く反応してしまい、6枚目の空札では痛恨のお手つき。肝心の7枚目の出札では相手に取られるというダメダメなことをやらかしちゃってました。
二試合目は、最初の一枚が読まれたときに相手の取りが前回と変わっているのが分かって、素早く取られちゃうもんだから気合を入れなきゃ負けるなと思った。中盤まで負けの展開だったのだが、なんとか終盤盛り返して運命戦に持ち込めたのは、終盤が弱くなっている最近の僕にとっては上出来だったかも。
三試合目は、読みと自分のタイミングが合わなかったので(読みは上手かったのだが微妙に僕とズレていただけ)、意識的にタイミングを変えて試合をしたら無駄なお手やミスを連発してしまった。これじゃマズイなと思ってタイミングを元に戻したら、今度は相手にどんどん取られていく嫌な展開。前回試合をしたときもそうだったけど、僕が試合をするとメチャクチャ強く感じる……
この試合では、珍しく長めの主張をしてしまった。読みに反応して自陣右上段に出した手を、空札だと認識して一瞬ストップし、すぐに手前に払うような形で素振りをしたのだが、相手の手が軽く当たって自陣右下段の札に触れてしまった。確かに軽く当たっただけなので、共お手という解釈にはならない状況なのだが、自分にしてみたら完全に決まり字判断後の素振りのつもりだった。
このような場合、相手が取りに見えたのか素振りに見えたのかがポイントだと思うのだが、あまりにも決まり字直後に素振りを行なってしまったために、取りの一連の動作に見えたようだった。僕の説得も聞き入れてもらえずにお手つきになってしまい、直後に読まれた札でまたお手つき。相変わらず精神力弱いわー。
四試合目は団体戦。相変わらず僕が取りたい札をバシッと取ってきやがる相手だ。お返しに、相手が取りたい札をバシッと取ってやろうと攻めの姿勢で試合をしていたら、取れる札と取れない札の差が大きい試合になってしまった。
五試合目は、お互いに暗記があまり入ってないのかなという感じの試合でした。「16-8」で劣勢になったときに、このままじゃ負けるなと思ってちょっと札を絞ってみたら結局運命戦まで持ち込むことが出来た。
おそらく僕の場合は、札を狙った方が全体の札に対する平均反応速度が上がると思う(狙うというより強く暗記するという表現の方が正しいのだろうけど)。もちろんこれは、全ての札の暗記が出来ている前提での話。追い込まれている精神状態が悪い状況だと、暗記が出来ていないのに札を狙いにいって他の札が取れなくなったり、暗記が薄い札のケアばかりして狙う余裕がなくなって、いつの間にか負けちゃうパターンが多いのかもしれないなー。
六試合目は、僕がお願いをして試合をしてもらった。今日の試合の様子を見る限り調子が良くないのかな……と思って試合をしてみると、自陣で取る予定の札をズバッと取られて、「むしろ調子が良いだろ!?」と驚かされた。この攻め具合は、僕がよく任されていた頃を思い出すわー。
珍しく長々と練習記録を書いたな……最後に個人的な備忘録を書いておしまい。
- 右手の位置が自然と下がり気味になっているのを気を付ける
- 左側の払い方がバラバラなので統一したい
- 左半身を崩さずに左自陣を取る練習が必要
- 体力不足
第47回九州職域大会
というわけで、冬の大会には出場しなかったので1年ぶりに出場してきました。僕が参加したのは土曜日に行われたD級の方です。
うちのチームは、主将から7将までがA級という布陣。で、偉大なる先輩方を差し置いて副将として出場することになりました。恐縮です。
で、3試合取らせていただいた僕の結果はというと、
- 一試合目 対D級 ○21 お手2
- 三試合目 対A級 ○18 お手3
- 四試合目 対C級 ○15 お手1
一試合目は、札の配置からC級以下の選手なのかなと判断。で、いざ試合を始めて見るといきなり2連取されて、「ヤバい!気を抜いたら負けそうなんですけどぉ!」と思って気合を入れて試合をしました。相手のミスもあって枚数差を付けて勝つことが出来たんだけど、取られた札は手が出せないうちに取られた感じだったので、これから強くなっていくんでしょうね。
二試合目は、別れている札は僕が最初に手を出した方が読まれる感じで、気分的に調子に乗っちゃう試合展開でした。集中力を保ちながらかるたを楽しみながら試合をするという、結構理想的な感じで試合が出来たような気がする。
三試合目は、端で試合をしていたのですが、僕が右側の札を払う(素振りする)たびに畳がズレちゃう状態でした。なので、僕が空札で右側の札に勢い良く反応してしまうと、その度に畳を直す作業が発生してちょっぴり面倒でした(笑)
今日の試合を振り返ってみると、前回の練習から始めた「立てた左足先の接地面積を大きくする」というのが上手く働いている気がする。
僕はここ数年の自分の取りに全然納得がいってなくて、自分の理想とする取り方に全然たどり着けてないんですよね。妙に癖がついちゃっているためか、思い描いている取りが出来るのは一試合で一回あるかどうか。
で、今までは誤魔化しながら取ったり、理想の部分を少し変えることで対応したりしていたのだが、ちょっと頑張ってどうにかしようと色々と試行錯誤中です。せめて、大学の頃くらいには気持良く取りたいところ。
こうなってしまっている一番の原因は、高校・大学の頃は試合よりも力を入れてやっていた払いの練習をほとんどやらなくなったからかもしれない。高校の練習に行っても、見たり教えたりばっかりで全然やらないしなぁ……バリバリ払いの練習をする余裕はなさそうだけど、形を身体に覚えさせる練習くらいはやっとこうっと。
これやこの
あれは、大学三回生の春の日だった――
サークルの練習日だったので、いつものように札を持って練習場所へと向かう。さて、今日は誰か練習に来るのだろうか。そんなことを思いながら車を走らせた。
この時期、普通のサークルであれば新歓活動を行うのであろうが、うちは特にそういう事をやっていなかった。僕に余裕がなかったというのが一番の理由だろう。
練習場に着く。誰もいない。いつものことだなと思いながら本を読み始めた。終日練習日でも誰も来ないということはザラなので、勉強道具などの時間をつぶすためのものを必ず持ってくるようにしていた。
数刻後、後輩がやってきた。実は未だに勝ったことがなく十数連敗中。惜しい試合もほとんどなく完敗状態だ。
「じゃあさっそく試合をしよっか?」と言って準備を始める。僕は取札を用意し、後輩は持ってきたノートパソコンとスピーカーをセッティング。偶数人のときは、インストールした読み上げソフトを使って試合をするようにしていた。
「よろしくお願いします」とお互いに礼をして暗記時間開始。いい加減にこの後輩に勝ちたいものだ。そして、そろそろ暗記時間2分前になろうかという頃だった。
ガチャッ!
ドアが不意に開かれたのに僕は驚いた。いつも一緒に練習をしている他大生や社会人が来る可能性もあるので、ドアが開くこと自体に驚いたわけではない。いつも使用している、入口に近いドアとは逆側のドアが開かれたことに驚いた。
瞬間的に、「いつも練習に来ている人ではない」と思った僕は、暗記を止めて開いたドアへと視線を向けた。そこには、一人の男性が立っていた。
「あの……百人一首のサークルはこちらでよろしいんでしょうか?」
イントネーションからして関西出身者だろう。そう思いながら、僕は「失礼します」と対戦相手に一礼して立ち上がった。
「そうですけど……」
百人一首という単語が出てきたということは、僕たちに用事があって来た人のようだ。とりあえず一安心して、何を言おうかと言葉を選んでいると、意外な言葉が返ってきた。
「あ、暗記時間中ですか? 一応読みも出来るんで読みましょうか?」
えっ、経験者?確かにパソコンよりも、実際の読みの方が練習になるのだが……と考えていると、後ろから声がした。
「2分前です」
後輩が暗記終了2分前を告げ、バンバンと素振りをし始めていた。マイペースだなと苦笑いしながら、僕は読み札を用意して読んでもらうことにした。
「では、いきなりで申し訳ないですけどお願いします」
札を渡して席に戻った。自己紹介もまだなのにいきなり読みかよと思いながら、僕も素振りをした。いかんいかん、集中しなきゃ――
「なにわづにー」
読み上げられた歌は、上手いというわけではなかったが聞きやすかった。大きな声で、明らかに競技かるたを知っている人の読みだった。そして――
「ありがとうございました」
今日も勝てませんでした。一体僕は何連敗するのだろうか……と思いながら、すぐに読み手へと向き直った。
「いきなり、読みをさせてしまって申し訳ありません。競技かるたをされている方なんですか?」
試合が終わってからようやくお互いに自己紹介――それが彼とのはじめての出会いでした。
この季節は色んな新しい出会いがあると思いますが、各地のかるた会、かるた部、かるたサークルにもたくさんの新しい出会いがあると良いですね。
これやこの 行くも帰るも 別れては 知るも知らぬも 逢坂の関 (蝉丸)
競技かるたマンガ『ちはやふる』第63話感想
大事なこと教えて貰った shining day
- 対B級 ×9 お手2
- 対A級 ×7 お手2
- 対B級 ○1 お手4
一試合目は、終盤あたりに「手の初速が遅いなー」という事に気がついた。特に左側にある札を取られた時の自分の手が、のんびりと動いているのがよく分かる。これからは、素振りのときに初速を早くするイメージでやってみようかな。
二試合目は、取った札がほとんどなくて、ただ単に札を減らしていっただけのような感じだった。試合が終わったあとは、「へちょい」「面白くない」「試合中に考えすぎ」などと文句を言われまくり。さらには、「最近コーチは私たちとの試合が楽しくなさそう。昔は楽しそうにやっていて、そっちの方が良かった」とまで言われてしまった。
話を聞くところによると、僕が生徒以外の選手と試合をしているシーンは楽しそうに見えるらしかった。確かに、最近は「楽しさ」を忘れてストイックに試合をし過ぎているのではという自覚はあったのだが、こうもズバッと指摘をされるとはね。しかも、高校選手権直前で僕が色々言うべき時に、色々言われちゃっているとは情けない。
楽しく試合をするということは、必ずしも強さにつながるというわけではないのだが、僕の場合はかなり密接に関係しているように思う。勝利のために試合をするのではなく、楽しく1枚1枚札を取っていくことで試合に集中し続けた結果が勝利へとつながる……それが僕のかるたのスタイルだったはずだ。
すごく反省しつつ、次の試合は絶対に楽しく試合をしてやると心に誓うのでありました。
三試合目は、初めて試合をする相手と。相手がどのような取りをするかは知っているものの、面前で体験をするのは初めてだから色々と考え込まなくて済み、楽しく試合をやろうという目標を達成するためには良い相手だった。結果としては、運命戦までもつれ込んだ上に、団体戦も「3-2」で自チームの勝利となり、集中した良い試合ができたと思う。
試合が終わって充実した気持ちでいると、見学していた1年生に「コーチはやたらと楽しそうに試合をしていましたね」と言われた。この子は、さっき僕が「楽しくなさそう」と指摘されたことなんて知っているはずがない。だから、いきなりその話題になったことに驚くと同時に、ちゃんと目標が達成出来ていたんだなと嬉しくなった。
さて……これからも頑張っていくとするか。
なんか知らんけどきつかった
- 対D級 ○2 お手4
- 対B級 ○6 お手4
- 対B級 ○12 お手1
- 対A級 ×10 お手4
- 対C級 ×6 お手4
一試合目は、何故か構えるのがやたらときつかった。普段ならば、ある程度試合に集中できれば肉体的なきつさは忘れることが出来るのだが、なかなか上手くいかなかった。対戦相手が下の句が読まれ始めてからも音をたてて軽く素振りしていたので、試合後に注意しようと思っていたのだが、集中できずに負けそうになったので流石に注意した。試合中に注意をすると相手の集中を削いでしまうかもしれないし、負けてしまったあとに注意をすると言い訳のように聞こえてしまうかもしれないし……難しいですわ。
二試合目は、相手に気持ちよく札を取らせちゃっていたかなという印象。左自陣が取れないー。相手を潰すどころか、「試合中に負のオーラが漂ってましたよ」と言われる始末でした。
三試合目は、前回タバ負けした相手だったので、今日はぶっ潰してやろうと自然と気合が入りました。まず、久々に左自陣はくっつけずに話しておく配置(2009-10-10 左自陣の嫌がらせ攻撃)にしてみて嫌がらせ。そして、相手が取るべき札を取ってあげて試合終了。すっきりー。
四試合目と五試合目は似たような感じだったかな。期待値よりもかなり多めに左自陣が読まれて、スパスパと抜かれちゃってました。「左自陣取る気なかったですよね?」とか言われても、取れないんですとしか言い返せませんわ。
2日で9試合やっただけなのに、ものすごく疲れた。もともと病弱で体力ないんだけど、それにしても体力ないなと実感するのでありました。
札が左手に刺さって痛いよー
- 対B級 ×5 お手4
- 対A級 ○3 お手3
- 対A級 ×11 お手6
一試合目は、試合が終わった後に、「練習していましたよね」とか「取りを変えましたね」などと言われた。最近はこのブログを見ていないはずなので、僕が取りを変えたことなど知らないはずなのに、暗記時間の素振りの段階で違いが分かったらしい……流石だ(汗)
取り方が変だとか言われたけど、この試合での目標であった「左自陣を6割以上取る」は成功していたので気にしなーい。
二試合目は、札が刺さって痛かった。左自陣の札を戻り手で払った時に、札が左手の指に刺さって流血。地味に痛い……みなさんもお気をつけ下さい。
三試合目は、単独3字札を取られすぎた。代わりに2字札をたくさん取ってやろうと思ったが、空振りなどのミスが多くでボロボロでした。
13ヵ月ぶりに、普通に右手で試合してみた
今日は、五試合全部を見学しているだけの予定だったけど、一試合だけすることになった。
- 対C級 ○18 お手3
僕は、13ヵ月前に試合中に怪我をして以来(2008-03-20 色んな意味でボロボロな試合だった)、ずっと左手で試合をしていて、ある程度良くなって右手で試合をするようになってからは、ずっと湿布などを巻いて試合をしていた。だけど、最近は痛みがあまりなくなってきたので何も巻かずに試合をしてみることにした。
ちなみに、僕が怪我した中指はこれ以上治りそうにないですね。未だに他の指に比べて明らかに太くなっているけど、意外と日常生活には支障がないから気になりません。
ポップンでボタンを強めに叩けなかったり、アーケードゲームでボタンを器用に押せなかったり、自転車のブレーキを思いっきり握れなかったり、右手でボウリングが出来なかったり、思い物を右手で持てなかったり……うん、これくらいだな。あ!あとは競技かるたで思いっきり払い手が出来ないけど、これは日常生活とは関係ないからどうでも良い(笑)
で、話を戻します。最初は、何も指に巻かずに右手で試合をする不安はあったが、特に痛みもなく試合が出来た。今はもう、思いっきり畳を叩くことないですしね。
そして、すごく試合がやりやすかったです。指にちゃんと巻かれているかを確認しなくて良いから集中力が散漫になりにくいし、巻いた布などで札を引っかけることもないし、何より指先が楽に使える!精神的な部分も大きいと思うのだが、いつもよりも調子が良かったように感じました。
これからは、怪我をしたことによって生じてしまった癖を少しずつ直していこうと思います。一番大きいのは、試合中の払い方かな。ずっと極力畳を叩かないようにしていたのだが、それによって手を振り切るような取り方や素振りが増え、札を払って手を付く位置が競技線よりも手前になっていること。特に左側の払い方で顕著だ。
なので、札を払う瞬間のスピードを速めて、その後のフォロースルーを小さくして、なるべく横側に手を付くように心がけたのだが、癖はなかなか直りませんね。たまには、自宅で練習でもしてみようかなー。
とりあえずリベンジ達成
- 対B級 ○5 お手0
- 対B級 ○7 お手4
一試合目は、昨日僕がボロ負けした相手に「試合お願いします」と言われて、ちょっと驚くと同時に安心もした。「弱いからもう試合しなくて良いや」とか思われていたらどうしようとかと、少し不安になってましたから(笑)
序盤は相手に連取されて、「あれ?デジャブ?」という感じだったけど、流石にやられっぱなしというわけにはいきません。お返しに連取してあげて、札の出具合が僕に有利に働いたこともあり、中盤で10枚差を付けて勝っている状態になった。
でも、そこからあっさり守られたり抜かれたりで、相手陣を攻めきってタバ勝ちできないのが甘いよなー。どうも、最近は払い手が上手いかどうかという以前に、体自体がなまっているように思える。筋肉痛が一週間も続くとか……運動不足にも程があるって(汗)
二試合目は、お互いに反応が遅い札があったりで、ちょっと変な感じでした。お互いにそれなりにお手つきをしたけど、お手つき以外のミスも多かったかな。
試合中にふと気が付いたのだが、空札で左側の札に反応したときに、以前はそのまま上を素振りするように通過したり、勢いがあるときはそのまま立ち上がったりしていたのだが、最近は札の手前で止まってしまうことが多いようだ。根本的に払い方を変えなければ……
ちなみに、試合後は「相手陣は遅いですよね」「自陣右下段だけは速いですよね」などと、忌憚のない意見をたくさん言われた。まぁ、確かに相手陣は遅いけどさぁ……これでもマシになったんだって(涙)
でも、確かに相手陣が遅いのは僕の大きな弱点でもあるので、どうにかしなきゃなー。卒業するまでに、「相手陣速かったですね」って言わせてやるんだからっ!
ダラダラと競技かるたの話を書いてみる
多分、しばらくかるたの練習をする予定がないことだし、今日も真面目にかるたのお話。なんとなく頭の中に浮かんだことを書いていきます。自分の考えをまとめるための備忘録みたいなものです。
『あ』札16枚の覚え方
『あ』札は16枚もあるので暗記がしづらい。そこで、『はらきまりさしひけ』と覚えておくと札の確認がしやすい。これは、『あ』札の2文字目の決まり字を集めたもので、『あわ、あら、あき、あま、あり、あさ、あし、あい、あけ』を示している。この覚え方だと、上手い具合に『3字決まり、6字決まり、2字決まり』と決まり字の長さが同じ札同士を一緒に覚えることになるのでまとまりもある。
1字目の音は27種類
100枚の札の決まり字で、1音目の音は27種類ある(『を』は『お』と同じとする場合)。あいうえお順だと『あいうおかきこさしすせたちつなはひふほみむめもやゆよわ』、決まり字が少ない順だと『むすめふさほせうつしもゆいちひきはやよかみたこわおなあ』、決まり字が多い順だと『あなおわたこみはやよかいちひきうつしもゆむすめふさほせ』となる。
僕の周りでは、決まり字が少ない順に暗記をしていく人が多かったが、僕は『むすめふさほせ』を友札のように暗記してしまい混同してしまう悪い癖をなくすために、あいうえお順に変更した。しかし、最後に覚えていた『あ』札がいきなり最初になってしまったり、『い』の後は『う』を覚えるつもりが、無意識のうちに『い……ち……ひ』と今までの覚え方になってしまう癖が最初は出てしまっていた。
ちなみに、あいうえお順で決まり字を覚える場合は『あいうおかきこさしすせたちつなはひふほみむめもやゆよわ』を丸暗記すると良い。普通にあいうえお順で決まり字を暗記しようとすると、『え』や『く』のような余計な文字まで一瞬頭に浮かんでタイムロスになる。
決まり字の長さ別の札の枚数
意外と、2字札や3字札の枚数が何枚あるのかを知らない人が多い。
- 1字札 7枚
- 2字札 42枚
- 3字札 37枚
- 4字札 6枚
- 5字札 2枚
- 6字札 6枚
約半分が2字決まり以下であり、決まり字変化を考えると、常に2字決まり以下が半分以上を占めるということになる。そして、僕の場合は2字決まり以下の札が全体を占める割合が多くなってくると、意識的に反応や手を出すタイミングを早めようとするのだが、先日この話をしたらちょっと驚かれた。珍しいのかなぁ……
『た』札が一番2字札が多い
『た』札は嫌いだ。僕は、決まり字の1音目の27種類全てに対して、「手を出さない」「ここまで手を出す」「2字目で手を出す」などと決めておきたいタイプなのだが、2字札はその前提のバリエーションが多くなってしまうので嫌だ。1字目を我慢して2字目で取るのが一番楽なのかもしれないが、元々1音目を意識してタイプじゃないので、全然取れない。
苦手だと分かっているのに改善できないのは、『た』札を覚える順番がバラバラすぎることも原因なのかもしれない……とか思ったけど、そもそもどのように手を出そうとか全然考えていない気がする。
左側の払い方が下手
しばらくは直っていたのに、左自陣を払うときに左手を左後方に置き直して払う癖が再発している。特に左側の相手陣を払うとき、左後方を中心として円を描くような軌道になっているので、かなり動きに無駄が多い。左側に壁をつくって突くような払い方、もしくは円の半径が短くなるような払い方をしたい。そのためには、左手を左後方に置き直すのを止めなければ……今度の大会では、強い人たちの左側の払い方でもチェックしておくとしよう。
集中できなさすぎ
最近は集中が全然できていない。読みの1音目が聞こえる瞬間も考え事をしていることが多い気がする。常に1音目を聞こうと意識すればそれなりに集中できるが、代わりに暗記が散漫になってしまったり、「意識しなきゃ」と思う事自体が考え事になってしまうと言う罠(笑)
2分前を集中のための時間にしてみる
序盤にリードを許す試合が増えてきた気がする。僕は、もともとあまり素振りをするタイプではないので、2分前になっても素振り等はせずに、ゆっくりと呼吸をして集中する時間にしてみようかなと思う。何年か前にやっていたけど、ここ数年は全然やらなくなっていた。
お手つきしやすい札
自分がお手つきしやすい札を考えてみる。じっくり考えたことがなかったけど、決まり字の少ない順に確認していってみる。
“むすめふさほせ”
苦手だからあまりお手つきしない。ただ、昔の癖で『1字札だ』というくくりで反応してお手つきすることがたまにある。
“うつしもゆ”
反応することが多い割には、お手つきが少ない札な気がする。
“いちひき”
『い』はお手つきしにくい。『ち』は、終盤に破裂音の『つ』と混同したり、『ちぎ』を待てずにお手つきすることが多い。『ひ』は、『ひと』でよくお手つきする。『き』は、あまりお手つきしない。
“はやよか”
『は』は、それなりにお手つきするけど少ない方かも。『や』は、最近『やえ、やす』でのお手つきが減った。『よ』は、『よの』を待てずにお手つきすることが多すぎる。『よを、よも』での間違いも多い。『か』は、『かく、かさ』が友札のような認識になってしまっており、「『かぜ』じゃない」という判断で払ってしまうことが多い。
“み”
反応が遅いからお手つきも少ない。『み』は、子音で反応したことがほとんどないので、終盤に残っていると嫌な札。決まり字の2文字目は、『か』『ち』『せ』『よ』と、全てが決まり字の1音目に存在する音なので慣れているはずなのに、あまり2字目の聞き分けが出来ていない……
“たこ”
『た』は、苦手なのでお手つきしづらい。終盤自陣に1枚だけ残っているときに、空札でお手つきしてしまうことがあるくらい。『こ』は、『この、こぬ』が聞き分けられずにお手つきがかなり多い。最近は、『ここ』で待ちきれずにお手つきすることは減ってきた。
“わお”
『わ』は、あまりお手つきしない札。単に遅いだけなのかもしれないけどね。『お』は、『おく、おぐ』で結構間違えている。『おお』の3枚は、反応が良いときはお手つきしないのだが、自分のタイミングからワンテンポずれて反応したときに、瞬時の判断が出来なくなって決まり字後にお手つきすることが多い。
“あ”
何故か、『あい、あし』を間違えてしまう。しかも、速いお手つきではなく、決まり字が聞こえ終わった後にお手つきしている。ここ数年、『あき、あけ』のお手つきをしていない気がする。2字目の子音で聞き分けようとする意識が減っているのかも……
なるほど……考えがまとまった。「お手つきしやすい札を気を付ける」というのは試合中にやっているので、今回は考えないことにする。ここで「あまりお手つきをしない」という札は、普段から暗記や意識が少ない札が多い気がするので、それらの札に対する暗記を増やしてみようかなと思う。


